一日ずっと憂鬱でした。
インパクトが強かったのは、『モロッコ、彼女たちの朝』を見た直後だからでしょう。出産について考えさせられる作品で。
日本にもあった男女差別、日本にもある男尊女卑。
特に、中東では……。
なぜ、世界的に女性の立場はこんなに弱いのでしょうか?
みんな女の股から生まれてくるのに?
誰の種なのか、わからないのに?
今はわかっちゃうけれどさ。
今回の赤ちゃんの命は、「救えたはず」だから、
こんなに重い。
そもそも、なぜ、妊婦さんが罹患しちゃったのかとか。
ただでさえ、罹患して怖かっただろうに。
で、かかりつけになるはずだった産婦人科は、
事情をわかっていたはずで。でも、「コロナじゃ見れません」があって。
まあ、それもわからなくはないけれど、でも、そこが突き放したら、どこで
産めばいいの?問題はずっとあったはずで。
そういうのを、感情を挟まずに客観的にジャッジ出来る人たちが、
うまく交通整理をして、再発を防ぎ、命を消さないように、
いい着地をして欲しいと願います。
十月十日、慈しんできたはず。
会うのを楽しみにしていたはず。
悔やんでも悔やみきれない。
誰かを責めたくても責められない。
自分を責めて、足らなくて、苦しくて。
なんの力にもなれないけれど。
本当に残念でしたね。この無念をこの悔しさを寂しさを空虚を、
社会がいい方向へ向かうように。
同じ悲劇が起こらないように。
消えてしまった赤ちゃんの代わりなんて、どこにもないけれど。
でも、あなたの痛み、少しだけ引き受けます。