新宿伊勢丹が、「月待ち講」をテーマにいろいろな企画しています。
その中のひとつが、立石にあるプラネターリアム銀河座での「月を観る&月を学ぶ」という企画でした。
立石のプラネターリアム銀河座、私設のプラネタリウムで、お寺の中にあると聞きます。
以前から気になっていたのですが、なかなか行く機会がありません。
伊勢丹からのお知らせの小冊子で知り、「月といえば、月の魔女」ということで、
小泉茉莉花先生をお誘いして、テケテケと行ってきました。
少し、早めについてしまったので、ドトールでコーヒーを飲みました。
平日昼間の立石のドトール、ちょっと異次元です。お客様の平均年齢が高過ぎます。しかも、満席!
「イトーヨーカドーでパン買う? それとも、おいしいお店まで行く? きょう、うちくる?」
老夫婦にしか見えないけれど、どうやら、カップルっぽい会話です。おばあちゃまのほうが、ホレているかな?
「〇〇さん、こっち、こっち。きょう、来ないかと思ったわよ」
えー、囲まれちゃう??? 席を一個ずれて、空間を作ったけれど、それも当然みたいな顔されました。
地元ネットワークの強固さにびっくりして、まだ、時間があったけれど、さっさと退散しました。
とても、居続けられません。
と、とうきょうだよね??? ここ???
プラネターリアム銀河座がある證願寺には、ライオンや恐竜がおかれていることは知っていたのですが、
実際に見てみて、しーんとした気分になりました。
「綾乃ちゃん、写真撮らなくていいの?」
「……いいです」
よし、だいぶ、心の準備が出来てきたぞ。
リピーターである小泉先生がいろいろつっこんでくれて面白いのです。
「前は、お茶が出たのに、きょうはない」
「前は、スリッパが出たのに、きょうはない」
小泉先生、笑っちゃうからやめて。
通常は、1人800円で伊勢丹企画は、4,320円。
値段は高くなっているのに、サービス劣化とは、これいかに?
ピアノとヴァイオリンの生演奏に、声楽つき。
月に特化した番組……というのが売りなわけですが。
もうちょっと月に寄せることは出来なかったのでしょうか?
月絡みは、ドビッシュー「月の光」だけじゃなかったのかな???
要は、歌いたい曲、演奏したい、いや、聞きたい曲だけで構成している???
月食で月が赤く見えるから、「赤とんぼ」とか。え、赤つながり?
伊勢丹企画、月待ち講、ピアノとヴァイオリンの生演奏と言われて、
赤とんぼが来るとは思いませんでした。アクセントの変化について、ウンチクつき。
私も「?」でしたが、きっと、生演奏の2人は、もっと「?」なことがいっぱいで、
でも、館長というか、御住職の迫力に押されて
「もう言われた通りにやればいいよね」みたいな着地だったのではないかと予想いたします。
月齢と異称についての説明とか、10月の月食についての説明などはありましたが、
「月待ち講」と名を打ったイベントとして、期待して行くと……???
じゃあ、何を聞ければ、満足したのかといえば、なんだろう? そこは、よくわからないのですけれど。
でも、月っていっぱい、逸話がありますから、もうちょっと神話を入れるとか、歴史的なエピソードを入れるとか、
もう少し、厚みが欲しかった気がします。支払った4,320円を考えるとね。
ともあれ、あの施設を私設で作っちゃうというのは、すごいです。
ものすごい情熱で、ものすごいこだわり。そりゃ、若いコじゃ太刀打ちできませんよ。演奏の2人も若いし、伊勢丹の現場担当者のコも若い。まあ、なるべくしてなった企画って印象です。
いろいろ見えてきてしまって、それはそれで面白いのでした。
ドトールからプラネターリアム銀河座までのワンセットで、トリップ立石でございます。
日常に退屈している、または、自信をなくしている方、あるいは、いいかもしれません。
「自分を貫けば、強い」がよくわかる立石でございました(青砥からも歩けるらしいデス)。