やたら昔の話が飛び出し、やっと気づきました。思い出のゲートが開いているんだと。
昨日はまた、メジャーな劇団の人(ゴールデン街の人じゃないです。また、別の劇団)と少しだけお話させてもらい、カメラマンさんから靖国の桜についての話を聞きました。
恩人のおばさまが亡くなった年が思い出せず、友人に聞いたら、2012年ですって。
訃報が届く直前、三菱一号館美術館でルドンを見て、ルドンが友人を亡くした哀しみを描いた絵に胸が締め付けられれように痛み、理由がわからず~。
あとから、あれは、おばさまのさよならだったのだと思い至りました。
また、2012年と聞き、やっと思い出しました。お通夜の後、やるせなくて、自宅に帰る気がせず、神保町のさぼうるでお酒を頼みました。喪服のまま、二杯。
さよならの乾杯。旅立つの乾杯。
思い出しました。
この前見た「雪やこんこん」は、1987年初演で、ちょうど30年前。私は、戯曲を学んでいて。昨日、そう話すと、驚かれました。
森冬生先生は、私が大好きだった小劇団の演出家をご存じでした。意外に、この演出家、ご縁が近いようで、笙関係の方は、お母様と仲良しなんですって。彼は、メジャーな世界から消えてしまったけれど、不思議なルートで消息がわかります。面白いなあ。
過去が、思い出が、すごい勢いで溢れてきます。冥王星が扉を開けているのでしょうか? 私は、また書けるでしょうか?