母が「たまにはランチでも」というので、農園レストランに行きました。
友人が行ってよかったというお店で、会食予定があったのですが、流れてそれっきりになっていたのです。
行ってみて思ったことは、「うん、失敗した」でした。
ひとつは、週末の予約になってしまったため、お店が混んでいて落ち着きませんでした。
空間的には、奥の間に通されてよかったのですけれど、初手から「1時間半で」と
時間を切られて、気持ちが萎えました。メンバー的に1時間半もいないんですけれどね。
うちってくつろぐ習慣がないから、食べたらさっさと帰る感じなんですよ。
それでも、時間を区切られると、気持ちが冷めます。
ふたつめは、メニューの素朴さが、家族受けしなかったことです。
「こんなの、作れるじゃん」に走っちゃうタイプなわけ。
実際は作らないのにね。否定から入るのは、水瓶座だと思っています。ハイ。
野菜中心の自然派の献立は、笙の先生のフィールドで、大変懐かしく思いました。
先生のお宅にお邪魔すると、当たり前のように用意される献立に似ているのです。
今思うと、贅沢な習い事ですね。
支払いは、一人1800円から2300円で、特別なランチとしてはアリな感じですが、
高く感じて、ちょっとダメでしたねえ。
いろいろ難しいですわ。
アメブロのほうにも書きましたが、うちの母って、聞き手に疑似体験を求めるので、
「習い事の人が遊びに来た」という話をするだけで、その人の家族のケガからスタートするんですよ。
えっと、着地はどこなの?
オレオレ詐欺にひっかかった話も、「それ、詐欺でしょ?」とすぐに遮ったら、
ご機嫌ななめになってしまい、結局、電話がかかってきた日付から仕切り直されてしまいました。
で、「あれ、お母さん、2月10日って言わなかった?」ってつっこんだら、
「3月10日だったわ」だって言い出して。結局、日付とか関係ないじゃない!とおかしくなりました。
実の娘の私でも、結構うんざりするので、ココで謝っておきます。
義妹ちゃん、本当にごめんね。面倒くさい姑だよね、本当に申し訳ない。
話が長いし、ディテールが細かい割には、どうでもいい。
まあ、旦那のお母さんも、「私、会ったことないよね?」っていう親戚の名前から話が始まりますけれどね。
なんでしょうねえ、あの細かさは。
年を取ると、そういうつながりが絶対になってくるのでしょうかね? うーん、わからん。
実母は、ゴールデンウィークにどこにも行けなかったことがご不満みたいで。
でもさー、自分が40、50歳のことに、祖父母をどこかに連れ出しましたか?と言いたいですよ。
働き盛りのタイミングで、んな、親孝行してられないでしょ?
孫がいたら、また別かもしれませんけれど、それだって、孫が小学生まででしょ?
中学に入ったら、みんな忙しいしねー。仮に一緒に出掛けたって、体力がなくて、別行動ですよねえ。
伴侶と幸せな老後。
子供や孫に囲まれて幸せな暮らし。
そういうの、今どきは幻想だと思うんですけれどね。
仲のいいご夫婦の数以上に、伴侶を見送って一人って人は多いだろうし、
子供や孫は、生き抜くために精一杯で、今の価値観と過去の価値観ズレているし。
父の葬儀のとき、参列してくださった編集さんが
「章月さんは、ご家族の誰にも似ていない。自分を作ったんだねって上司と話しながら帰った」と
言ってくれましたが、ああ、わかってくれているのだと思いました。
脱・家族をするしかなかったですよ。
今さら、絆とか求められても、ちょっと困っちゃうんですよね。
私から見れば、実家はぶっ壊れているのですが、どうも母から見ると、そうではないみたいで。
「大嫌いな父親」は、「悪くない夫」みたいなズレもあるし、どんだけお花畑なんだ?ですが。
ま、ってことは、「いい娘」じゃなくても、「悪くない娘」と脳内変換してもらえるはずなので、
そこそこ、ほどほどに頑張りますよ。
親子関係はどこも大変。難しい。
でも、まあ、頑張って乗り切りましょう。こちらが歩み寄るターンだしね。