秋庭歌×勅使川原三郎

人生二回目の秋庭歌一具、人生二回目の勅使河原三郎さん。

張り切って取ったチケットでしたが、「うん、なるほど」で終わりました。

うん、秋庭歌じゃなくてもいいかな?

勅使河原さんが加わることで、秋庭歌の良さが消えます。響きやこだまがかわいい作品だと思うのですが、秋の庭というより、亜熱帯ガジュマルにょきにょき風。ニュアンスや質感が変質するのです。

勅使河原さんは、やはりわからないんですが、わからないなりに、なんだか安心しました。踊っていてくださると、なんだかありがたい。フラメンコの小島さんと同じカテゴリーというか。あ、私の中ですが。

芝先生と勅使河原さんが並んだカーテンコールは、贅沢だなあと思いました。

また、勅使河原さんと笙の音とは、近い気がします。理由はわかりませんが。
佐東利穂子さんは、篳篥な印象でした。
が、フラットな会場でしたから、二人を同時に見れなくて。

前半は、平安の宴に招かれたような幸福感がありました。公演前後のご飯も、嬉しかったです。最近あった不愉快なこと、気がかりが消えました。みなさま、ありがとうございます。

 

承和の御時〜雅楽 日本化の始まり〜

昨日は、スカイツリー近くのレンタルスペースの見学とお申込みを済ませた後、
四谷区民ホールに行きました。

スカイツリー
途中、先生方へのお差し入れを選ぶためにスカイツリータウンに行ったら、
ドハマリしてしまいまして、すっかり滑り込みでうかがうことに!

当然、お差し入れもなんだかダメダメで、浅草の細工モノの飴とか、
栃木のお酒とかに致しました。ふふふ、どこらへんで終わったかがバレバレですね。
たまに見ると楽しいですよね。観光スポット。

さて、伶楽舎のコンサートです。とても久しぶりにうかがいました。
今回のテーマは、『承和(じょうわ)の御時(おんとき) 〜雅楽 日本化の始まり〜』。
遣唐使たちが命を賭けてつないだ中国の文化、音楽。
ただ、渡来したものに準じていた段階を経て、日本独自のものが生まれた時代だそうです。

プログラム
壱越調音取、賀殿急 (現行の管絃。承和の遣唐使、藤原貞敏が伝えたとされる)
壱越調 掻合、小調子明珠(『類箏治要』より復曲、箏独奏。承和年間に来日した孫賓が伝えた曲)
双調調子、柳花苑 (内教坊の様式による推定復元。承和の御時に太食調から移調。方響、笏拍子入り)
黄鐘調 皇帝三台 (『博雅笛譜』より、雅楽寮の編成による推定復元。現行楽器と竽、箜篌、排簫、方響)
黄鐘調 海青楽 (現行曲。笛と篳篥で。承和の御時に船楽で笛師と篳篥師により即興的に作られた)
舞楽 承和楽 (現行の舞楽。承和年間の黄菊の宴に勅によって作られた)

「掻合、小調子明珠」あたりから様子が変わってきて、
「双調調子、柳花苑」が非常にかわいく、女性たちが笑いさざめきながら、春を楽しんだ風景が浮かびます。
「黄鐘調 皇帝三台」は、まるで竜宮城のテーマみたい。パステルトーンのオリエンタルな輿にかつがれて、
泉鏡花あたりの世界で、玉三郎さんが出てきそうな音楽です。どんな感想だよ?ですが。

華やかー!!!

現行の曲ももちろん悪くはないのですが、平安時代の調弦、音のトーンがなんだか嬉しく、
これはずっと聞いていたいなあと思いました。

また、11月30日の企画も、「それは、どこからどうなったのですか?」で、
「秋庭歌一具」で、勅使河原三郎さんが躍ると!
面白すぎるというか、一体、どこからどうなったコラボなのですか?で。

まあ、私も脳内で玉三郎さんにご登場願っちゃっているあたり、そういうことなのかもしれませんが。
特別前売り販売があったので、さくっと申し込みいたしました。秋庭歌一具だけでも、かわいくて
好きなのに、この前衛的なコラボは見逃せません。
が、ダンス入っちゃうとどうでしょうかね? 曲、ちゃんと聞けるかな??? 一般発売は、6月1日だそうです。
しかし、結構長い曲だと記憶していますが、どうなるのかしら???

雅楽のベースは、中国、そして、韓国にあって。
日本独自の進化、発展もして。

雅楽は、帝に見せるものだったのかしら?と、ぼんやりと眺めながら思いました。
中国的な色彩感覚、音の原点。何か記憶の扉が開きそうで開かないもどかしさ。
双調調子、柳花苑には、尺八が入ったそうで、そのあたりも面白く。
方響は、星を落とすような音だなとうっとり聞きほれて終わりました。え? 私の笙ですか? 触ってませんとも!(おいこら)

甘味保証

甘味保証

昨日、我が家に届いた封書は、こんなシールで封されていました。

甘味保証??? 頭の中が?でいっぱいになりながら、中を見て、笑い転げました。
郵便受けの前で大笑いする中年女、かなりシュールです。ご近所の人、おっかなびっくりでしょうねえ。まあ、今に始まったことじゃないですけれど。

ちいさな時計展

お、「ちいさな時計展」の告知ハガキです。右のキツネさんもいいなーって思いましたが、この白いのは、欲しいかも!とよく見たら……。

宇野亜喜良さん作。「天使の時間 悪魔の時間」だそうです。こ、これは、買えまい!!!

メルヘンの散歩道をひっくり返してみますと。

やなせたかし記念館NEWS

やなせたかし記念館NEWSでした。中には、見覚えのある樋上公実子さんの絵が!!!

おー、こんなに貴重なモノをいただいてよいのでしょうか?
コレクターズアイテムでは??? わーい!

樋上さんの夢、100号の絵だけで構成された個展、きっといつか実現するのでしょう。
そのときは、よりすぐりの甘味をお持ちしなくては!
しかし、天下のグルメ、スイーツ番長、生半可なものではダメでしょうねえ。何がいいかなー?

やなせたかしさんといえば、秋にエジプトへ帰る友人と物産館めぐりをしたときに、高知館で「やなせたかしさんありがとう」寄せ書きがありまして、ちょっと感動いたしました。
なにか書きたい気もしましたが、私ごときが何を伝えるのかという問題があり、心の中でご冥福を祈って失礼したのですが。ずっと、心に残っていて、今回、樋上さんと一緒に我が家にアンパンマンがやってきました。嬉しいです。あ、だから、甘味保証? いや、違うよ!

樋上公実子さんも参加され、章月が欲しいと思った宇野亜喜良さんの時計が見られるのは、「ちいさな時計展」。青山のPinpointGalleryにて、来週月曜日16日からクリスマスまで開催されるそうです。日曜日はお休み、土曜日と最終日は17時まで。11:00から19:00。自分のためのメモ書きでした。

それと、もうひとつ、別件で。
昨日いただいたかわいい企画。

1月31日(金)19時から、祖師ヶ谷大蔵Cafe Muriwui (カフェ・ムリウイ)にて。
『中村さんちのお正月』

これはもう、タイトル勝ちでしょー。
笛吹の中村香奈子さん、笙の中村華子さん、篳篥の中村仁美さんによる
「中村さん」によるお正月。投げ銭に、ワンドリンクオーダーでOKとは、交通費考えてもお得です!!! おっとっと、びっくり!
中村さん、これじゃ、誰だかわからない! 中村仁美さんによる「すべてよし笛」の演奏もあるそうで。すべてよし笛って、何? 何? なあに?

かわいいことを思いつくなー。なんだか、ここんところ、疲れてどうにもならなかったのですが、元気になりましたよ!!!

楽しみが増えました!

調律中

笙の調律会、一日目です。

 

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笙の中は、こんな感じ。

孔雀石を擦ったものを金属製のリードに

塗ります。

笙が調律されたら、私もすっきり、澄み渡る気がいたします。

 

 

怜倫楽遊

日曜日の午後は、怜楽舎の第十一回雅楽演奏会を聴きに行きました。

第一部
平調音取
秋燕子 皇麞一具 芝祐靖補曲
遊声、破、颯踏、
急(明治撰定譜)
舞楽  抜頭(ばとう) 右方

第二部
紫御殿物語 伊左治 直作曲 <委嘱初演>

こんな構成でした。
第一部の秋燕子は、時の流れの中で失われた曲を再現しようとする
試み……と解釈してよいのかどうか。
理解が足らなくて、申し訳ないのですが。
美しく、雄大で、気持ちがのんびりといたしました。

休憩時間に、友人夫妻、龍笛の先生にロビーで久しぶりにお会いして、
わくわく嬉しくなり、幸せな気持ちになりました。

二部は、雅楽器による現代音楽で、「おー、そんな音も!」とか、
「どうやって出しているんだろう?」とかもあって、
面白かったです。

今、日記を書くためにパンフレットを改めてみて、
「あれ? 細かい章の説明がちゃんと載っているじゃない!」と
いまさら気づきました。読みながら、聞きたかった気もします。
でも、客電絞られていたので、読めなかったと思いますが。

音楽に詳しい先輩によると、「客席は、有名な作曲家だらけだったよ」とのこと。
知らないって、困りますね。まあ、私はそういう人生でよいのです。ハイ。
四谷で、先輩や友人夫妻とゴハンを食べて、ニコニコ帰りました。

うーん、文化的な毎日です!
この1週間だけでも、美術展5本、映画1本、雅楽演奏会2本です。
ハッキリ言って詰め込み過ぎで、まったく消化が追いついておりません。
やれやれで、ございます。

大倉コレクションの精華Ⅰ
奇跡のクラークコレクション
国宝大神社展
アントニオ・ロペス展
百花繚乱

5月は、これにあと4本プラス。
貴婦人と一角獣
河鍋暁齋の能・狂言画
夏目漱石の美術世界展
源氏絵と伊勢絵 描かれた恋物語

なんで、こんなに精力的に見て回っているのでしょ?
章月綾乃、着地点はどこなのでしょう? ねえ?

アンナプールナ 新春おとひらき

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荻窪アンナプールナさんへ。

田島和枝先生と雲龍さんのコンサートにうかがいました。カレーつきでした。
浄化力、抜群。スッキリしました。笙に、笛の音、どちらも強く深く働きかけます。

帰り際、雲龍さんから、息吹の笛をひとつわけていただきました。磐笛ではなく、雲龍さんが作った土笛です。
見た目がかわいく、たまごんと名付けました。

たまごん、素朴な音がでます。
雲龍さんのワークショップで、ご希望の方はわけていただけるようですよ。
http://www.masumi-j.com/
こちらから、探してみてくださいね。

雲龍さんのお話は、素敵でした。
呼吸を意識することで、自分がここにいるとわかる、と。

息吹の笛は、その手助けになるかもしれませんね。