6年ぶりの来日、スペイン国立バレエ団を見てきました。
正直、Aプロの『セリビア組曲』は、どうかなーって思っていて。
『フラメンコ組曲』がわりと退屈な演目で、毎回少しダレるのです。だから、今回は、こちらは一枚だけ。一応、見るか〜みたいなノリでした。
が、鬼才と噂の芸術監督のアントニオ・ナハーロは、本当に才能溢れる人で、伝統民族ダンスがちがちだった作品を、ショーにしちゃいました! いや、いままでも、ショーだったんですけどね。
こんなコンテンポラリーなスペイン国立バレエ団、見たことないです。
振付は、細かく、「え、いま、何をやったの?」みたいなのが、そこかしこに!
忘れがたいのは、闘牛のシーンです。幕切れが、カッコよすぎですよ、なんだかもう、嫉妬しちゃいます!
華やかな群舞終わりで、明るい仕立てなのに、カーテンコールで、涙が出てきました。
私は、ずっと待っていたんです。
スペイン国立バレエ団を。
わりと長く見ているんですよね。新宿文化センター時代からですから。芸術監督がコロコロ変わり、ハラハラしたのも、覚えています。
Bプロの『ボレロ』と『メデア』は、絶対外さない名作です。
これをアントニオ・ナハーロさんは、どう料理なさるでしょう?
『セリビア組曲』で涙ぐむなんて、『ボレロ』は、号泣かもしれません。怖いけれど、本当に楽しみです。
スペイン国立バレエ団、おすすめします。