貧乏舌にゃんこ

うちの黒猫さんのお気に入りのフードがなくなりました。
小分けにした袋を箱にいれていて、フードはストッカーに入れ直しているのですが、
最後にやったのが旦那で買い足しを忘れたようです。

仕方がないので買いに行ったら、品切れしていました。
困ったなあ、コレ、あんまり売ってないんですよ。

ペットフードを扱うお店を3軒回りして、全滅。
代わりになりそうなものを3種類買ってきました。

300グラムで1600円くらいする高級フードを与えてみたところ、
食いつきがよかったので、ホッとしました。
ひとつだけ食べてみたら、味はないけれど、おいしかったので、
「これ、おいしいね」って猫に話しかけたら
「何言っているの? コイツ?」みたいな顔されました。

「もしかしたら、ドンキホーテにあるんじゃない?」と旦那が言い出し、
「あー、あるかも!」で行ってきてもらったら、やっぱりありました。

「あると思ったんだよ。こういうのは、ドンキだよ」

こういうの……、700グラム700円です。
黒猫さんにあげてみたら、「そうそう、コレコレ、待っていたよ」みたいな
感じで食いつきが違いました。
あのね、さっきのは、このフードの倍の値段がするんだよ?
栄養も考えられていてね、という私の思いを遮るように、
「うまいねえ! やっぱ、この安っぽい味だよ!」みたいに
ガツガツ食べます。

今朝になり、念のために買った安いシリーズも試食させてみたら、
「うまいね!」とまた、食いつきがよいです。

むーん!!!

あなた、そんなジャンクなものばっか!!!

代わりに買ってみたシリーズに、「人間も食べられる食材で作った国産高級フード」も
あるですが、果たして食べるでしょうか?

安いフードと高いフード。質感がまるで違います。
私なら、歯ごたえがある高いフードなのですが、黒猫さんにとっては、
パリパリ食べられる安いフードなのかもしれません。

まあ、いいんだけどさ。元気でいてくれれば。
全猫を虜にしているちゅーるは、飽きちゃったみたいです。
かわりに、同じメーカーのもうちょっと固いやつ、四角い小さいやつを愛しています。
そのうち、飽きちゃうかもしれませんが、「食べる?」と聞くとお顔をすりすりしてきて
たいそうかわいいです。

貧乏舌黒猫さんのために、昨日は、くじゃくの羽根で出来たおもちゃも買いました。
予想通り、楽しんでくれました。

くじゃく
くじゃくの羽根、床を這わせると、虫みたいですもんね。しかも、リアルな羽根だから、
猫の野生をくすぐるのでしょう。

話があちゃこちゃ飛びますが、最近、ハナグロさんと和解しつつあります。
ハナグロさんは、推定9キロの大デブ雄猫。
グルさまのエリアにわりこんでくる図々しい猫です。
去勢されていなくて、どうやらホームレスさんの所有猫らしいのです。
グルさまのテリトリーを侵害するため、ガン無視していたのですが、夏の終わりに、
「そうか、この子なら、タヌキやハクビシンに負けない」と気づきました。
そして、用心棒にスカウトしました。

「ハナグロさん、グルさまたちを守って」

伝わっているかどうかは、わからないですよ?

タダ働きというわけにはいかないため、ハナグロさんにもフードをあげることにしました。
が、ガン無視時代が長かったため、もらうものはもらうくせに、
フードのお皿を下げようとすると、「シャー」言いますし、猫パンチされたりします。
ザックリ手をやられたこともあります。

最近は、本気で説教です。
「あなた、食べたでしょ? ご飯もらっているんだから、シャーじゃなくて、ニャーでしょ!」
「グルさまと娘たちに悪さしたら、許さないよ? グルさまがいるから、あなたももらえるの!
仲良くしなきゃダメでしょ!」
やっと、お皿を下げるときにシャーは言わなくなりました。

グルさまは、ササミがお好み。お魚もキライではありません。
グルさまの娘は基本、なんでも食べます。が、最近、ササミには飽きたみたい。
魚のほうが好きです。通り道にいる元ホームレスの猫だったみーちゃんは、魚好き。

みーちゃんは、大変人懐っこいので、エサヤリさんたちのアイドルです。が、ボランティアさんに
よって去勢される際、「気が強すぎる」ということで、保護ではなく、リリースされました。
人懐っこいけれど、お腹が満たされると、プイッとどっかにいってしまうし、
メスなのに行動範囲が異常に広く、他の猫をすごい剣幕で追いかけるのも見たこともあるので、
勝手に納得しています。確かにアレは、扱いづらいわ。

グルさまは、やっぱりちょっと変な猫で、フードよりもふれあいを求めているフシがあります。
ただ、「グルさまと帰りたいなあ」、「うちに来ればいいとおもうんだよ」っていうと、
「その話はしない約束でしょ?」みたいに離れていくので、非常に自立した猫なのでしょう。
グルさまの娘には、いつも見張られている気配があります。
「ママになんかしたら、アタシが許さない」みたいな。まあ、そのくせ、「あ、来た!」はあるんですけれど。

グルさまの娘の末っ子ちゃんは、天然の野生児で、10日に1回姿を見られればいいほうです。
たいてい、グルさまとお姉ちゃん猫がご飯を食べ終わって、グルさまトントン(歌つき)しているときにやってきます。

「えー、私は? 私もいるのに???」みたいな鳴き声でやってきます。
末っ子ちゃんは、グルさまに似ています。すごくかわいいコです。

どうもゴロンゴロンと転がると、私が喜ぶと思っているフシがあり、グルさまはもちろん、
お姉ちゃん猫も、末っ子ちゃんも、さらに、天敵ハナグロさんもやります。
うん、カワイイね。カワイイよ。

グルさま

グルさま

ただ、グルさまのゴロンは、ちょっと命がけで、ゴロンすると、せき込むんですよね。
毎回、やってくれますが、その後、苦しそうなのです。

「グルゥ、それ、やらなくていいよ。かわいいけど、あなた苦しいでしょ?
あなたは、いるだけでいいんだよ。私はあなたが好きだよ。会えるだけで嬉しいよ」と
毎日言っているのですが。

グルのすごいところは、私が富士山を撮っていると、構図に入ってくるところですね。
猫と富士山と海の写真を撮りたいんだと知っているんですよ。
「きょうは、サービスしてやるか」みたいにフレームインしてきます。すごいなあ。

というわけで、貧乏舌な黒猫さんから遠くに来てしまいました。
愛する地域猫・グルさま、その娘、お姉ちゃん猫と末っ子の臆病ちゃん。
グルさまテリトリーに進出する規格外サイズのハナグロさん。
グルさまエリアに行く前に現れるちゃっかり屋のみーちゃん。

今、6匹の猫が馴染みです。猫が友達、友達は猫、さて、どっち?

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