「ゆりなおせ、ゆりなおせ」

都民劇場の能を見てきました。

こちらは、代打です。

番組は、能『道成寺』と狂言『鍋八撥』。観世流に和泉流です。

鍋八撥、別に泣くような話じゃないのに、泣いてました。涙腺、おかしいから。

最後に鍋が割れ(割れないバージョンもあるらしい、ロビーで知らない人が話してました)、万作さんが、それを縁起に言い換えた瞬間、ボロボロ涙が落ちました。

もう、グルさまにしてあげられることはない。いくら、プラスに言い換えても、鍋は割れ、グルさまは逝きました。それが、悲しくて、悲しくて。最初から、なにもしないほうがよかった? いや、グルさまは、私を待っていて。

グルさまも、少し意地を張りすぎたのよね。仲直りに時間がかかりすぎました。私も、グルさま、猫だと思ってなかったしね。

生まれ変わりがあるなら、人間として現れるのかなあ? 私が、猫になるのかなあ? どっちでもいいや。とにかく、次回は、同族がいいです。ね、グルさま、そうしよう! で、また、友達になりましょう。私が猫で、グルさま、人間でもいいよ。で、学び合いましょう。物語を完結しましょ。

な~んてことを考えながら、『道成寺』へ。

有名な番組ですが、能は、過去に見たような、見ないような? 鐘を釣る流れに見覚えはありますが、あー、見たかなあ?

歌舞伎バージョン、ショーアップバージョンかもしれません。いま、音の響きに関する仕事をしているため、鼓の掛け声が気になりました。

よお、ほっ、へっ、へぇぇ、や!

声を磨きたいと思いました。

きょうは、間狂言がご神託みたいになっていて、「心がやすらかになった」と聞いたとたん、ほどけました。許していいんだ、自分を。と。

タイトルの「ゆりなおせ」も、間狂言で出てきます。どんな意味なのかしら?

「くわばら」と重ねて使われていたので、厄避けでしょうが、意味がわかりません。ぐぐったら、地震避けと知りました。勉強になりますね。伝統芸能。

ゆりなおせ、ゆりなおせ。私は、グルさまに会いたいよ。また、あなたと一緒に過ごしたい。大好きだよ、大事だよ。私の親友。ゆりなおせ、ゆりなおせ。

蛇体より、白拍子が怖かったです。

舞を許され、「あなうれし」で、鳥肌ぞー!

附祝言待ちしちゃいました。ははは。道成寺は、土くさい番組。土が火になり、水で終わるのですね。

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