ジェネレーションギャップ!

常々思っていることがあります。

今、50代半ば~60歳くらいの方々が、私は羨ましいのです。

まず、憧れの寺山修司さんとの接点があります。
忘れもしない、高校の修学旅行の終わり、解散直前の駅の電子掲示板に
「寺山修司、死去」とありました。

ああ、間に合わなかった、亡くなってしまった……。

大人になってから、いやー、現れる、現れる!

「寺山は、友達だった」人。ま、こちらは、別格だけど。
「天井桟敷で、音響やっていた」人。
「取材で会ったことがあるよ」の人。
「天井桟敷で研究生だった」人。

くー!!!
私は、県立の図書館で、著書を借りるのが精一杯だったのに!
「レミング」しか見てないのに!

まあ、いいんだけどさ!

同じように、思うのは、「ああ、文化が少し違うなあ」ってこと。
この世代のおねえさま方、漫画の爛熟期に立ち会っています。

オススメを読むと、「面白いけれど、少し届かない」んですよ。
もうキャッチする感受性がこちらにない。
プラス、時代の空気が変わっています。

説話社のゴマさんがちょっと面白い持論をお持ちで、
「昔の漫画は、文学を漫画にしようとした。今の漫画は、昔の漫画をお手本にしている。
違うものができます」みたいな。あ、意訳になっていると思います。

でも、そうだなあと思いました。

私と同世代でも、上にお姉ちゃんがいると、少し違うかもしれませんねー。

世代的に、「節目に進むと、ドアが開く」感じがあるんですが、
それは、この”おねえちゃん世代”が開けてくれているんですよねー。

昭和生まれの人にしかわからない「女子大生ブーム」で女子大生だったあたりの世代。
バブル時代、おじさまたちにいろいろオゴッてもらえた世代。

私と同世代がだいたい、バブルのしっぽなんですけれど。
面白いのは、私よりも5コくらい下のコでも、美人さんで頭もいいコたちは、
しっかり、恩恵にあずかっているということ。
話を聞いて、びっくりしました。
「えええ? そうなの?」って。

同じように、この“おねえさん世代”の男性たちは、たいしてうまみは味わっていません。
いつの世も、チヤホヤされるのは、若い女の子ってことですよね。
社会に出たての若造なんて、バブルも下働きで終わっちゃいますから。

あ!

最近、「上の人たちは、逃げ切ることしか考えてない」もよく聞きますよ!
当時の若造が、今、組織の中では、そこそこ上になっています。
いわゆるエライ人たち。私にとっては、ちょっと先輩くらい。ざっくり同世代な?
下のコたちを失望させないで!

私は、バブルしっぽだし、甘受できる立ち位置にいなかったから、
「演舞場で海外ミュージカルやっていた不思議な時代」という捉え方なんですが、
おねえさん世代が、「バルブのころはね」と下のコに語る図を見て、戦慄を覚えましたよ。

言われたって、わかんないですよねー?
知らないよね、好景気なんて。

個人的には、「それ、いくらの?」、「どこの?」みたいな
ハイブランドで勝負みたいな時代よりも、チープ上等な今のほうが、ずっと生きやすく感じますが。

ただ、安さが正義も、ちょっともったいない気もして。

なんでこんなことをダラダラ書いているかと言えば、
佐藤史生さんの『夢見る惑星』を読み、「わー、こんなの、思春期に出会っていたら、抜けられないよ」って
思ったせいなんですが。

ホント、萩尾先生の世界もそうですが、爛熟期の漫画の持つ力、恐ろしいものがありますね。
でも、今、生み出されている漫画が、私は好きです。
やっぱり、時代の空気とか、必然があるのだと思います。

今がすべて!
今を楽しんで!

ま、コレ、占いにもいえますよねー。頑張りまーす!(と、唐突に終わります!)

 

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