胸に響いたコトバ。

昨日、友人に言われて、胸に響いたコトバ。

「ねー、お金、大丈夫なの?」

ダメだよ!!!

「だよねえ、いくら稼いでいたって、とんでもなく使っているよね?」
うんうんうんうん!!!

「すげーペースで舞台を観ているなあと思っていて、その上、バーレスクとかさ」

うんうんうんうん!!!

「なんだか見ていて、怖くて。大丈夫かなーって心配していた」

なんていい友達なのでしょう。うん、もうお財布は瀕死です。キュゥです。

まあ、でも、永遠ではないので。もうすぐ、落ち着くはずです。そしたら、オレ、地味に暮らすんだ!(なんのフラグだ?)

きょうは、自宅でごはんを炊いて、お風呂を洗って、洗濯をして、ジジをのっけて、ちょっと寝て、黒猫さんにおやつをあげて、おでこごっつんからのキスをして(最近、我が家の流行)、「ああ、幸せだなあ」と思いました。

そうそう、別の方に「天海さんの舞台、もう過去の人だみたいな書き方でしたよね」と言われたのですが、そんなことは思ってないですよー!!!
男役が懐かし過ぎただけです。

1989年、平成元年が私の初宝塚観劇。で、当時は、4組で、毎月公演しているわけではありませんでした。で、2月の月組スタートで、また、8月に月組が巡ってきたときに、「あの人、目立つなあ」が、天海祐希さんだったんですよ。当時は、まだ研三ですよ。お芝居でも、ショーでも、「なんか目をひくぞ?」の人が同一人物と気づいた時、驚愕しました。「ああ、そういうことかあ」と。やっと、商業演劇の極意がわかった気がしたものです。ただ、そこにいるだけで、お金をとれる人というのが、この世界にはいるのだと。これが、スターシステムの構図なのだと。

今回、『贋作桜の森の満開の下』でオオアマ、男役としてご出演なさっていますが、これがもう、いろいろ思い出す完璧な仕上がり。で、私も、やっとわかったのです。

男役だった天海祐希さんではなく、天海祐希さんが男役を演じていたのだ、と。
これ、すごくニュアンスが難しいんですよねえ。別に、男役天海さんに恋をしていたわけではないんですよ。そして、宝塚のファンのコたちがいう「ゆりちゃん」でもないんですよね。で、自分では、もう少し、客観的に見ているのかなーって思っていましたが、違いましたね。どこかで、執着があったみたいですねえ。自覚してなかったけれど。

30年かかって、今、ここで男役をやってくださって、すごく大事なことがわかったんですよね。ああ、この人、やろうと思えば、今でも出来ちゃうんだなあ。完全に、芸の世界なんだなあと。いや、芸能なんだけどさ(笑)

もっと、本質みたいなものに結びついているイメージだったみたいですよ? 私の中で。それが、やっと分離しました。ペリペリ、パリパリ、ジャーン!みたいな?

だから、やっと先へ行けるのです。

在団中、十分に見せてもらいました。
さよなら公演のミーマイの千秋楽で、一区切り。さよならショーは、歌謡曲ではなく、思い出の曲のメドレーがファンへの贈り物だと今でも私は思いますが、まあ、そしたら、こちらの執着も、とてつもなくなるかもしれないので。あれはあれでよかったのかなあとも思います。というか、もはやなんでもいいです。前楽は、脅威の引き寄せ力で立ち見の抽選を当て、大楽は、ファンクラブに取っていただきました。ありがとう、天海の会のみなさま、今更だけど。あはは。どれほど、やっていたかが、わかるでしょ? あはは。

そうそう、この前、劇団新感線の『阿修羅城』で、わりとよい席が取れて、「やっぱりきれいな人だよねえ」で、まわる舞台をぼんやり見ていたのですが、ファンの人が、めっちゃ手を振り、アピールするんですよねえ。ああ、そうだった、そうだった、トップになって人気が出てから、ずっとこういうノリの人が多かったんだと、懐かしく思い出しました。

やっと「そういうことかあ」って、わかったので。
男役、今回、見せてくださって、ありがとうございます。
おかげで、本当に区切りがつきました、という話です。

「過去」というのは、そういう私の20代の夢とか、憧れとか、焦りとか嫉妬とか、全部ひっくるめての過去なので。

なんというか、よかったなあと思うのです。これ、時期もありますね。
30代、40代だったら、また、複雑な気持ちになったかもしれず。
ああ、やっぱり、大きな同じ船だなと思うわけですよ。

大きな大きな同じ船、私たちは、同じ船に乗っています。こちらをお読みくださっているあなたも、ね!

大人になるって、悪くないんですよ。
好き過ぎて、なんだかよくわかんなかったことが、「ああ、だからかあ」とか、
「なるほど、そういうことかあ」とか、わかったりしますから。人生の答え合わせみたいで、最近、意外に楽しいです。

 

 

 

 

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2018年11月18日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃