“感想は個人のもの”の巻

作品を観たら、ネットに上がっている映画レビューを参照しています。

昨日は、一人で驚愕していました。世間と真逆だったので。

「ジュリアン」は、なんでいまさら、こんな話を映画化するの? でしたが、どうやら私の体験が異常みたいですね。私は、「ジュリアン」に描かれている世界は知っていて、もっと心理戦、駆け引きを描く作品と期待していたので、肩透かしを喰らいました。ナニコレ、捻りがないじゃん!と。

他方、「未来を乗り換えた男」は、設定が超越しているため、観客が置いてけぼりになっているようです。が、私は、否定的な評価を下す人が引っかかって先に進めない部分が、まったく気になりません。で、わりとストレートに物語の核心、作品テーマが入ってきます。

こりゃ、面白いや!

31本中、私の中で同グループにカテゴライズされ、断然拒否は、「生きているだけで、愛」、据わりが悪いのは、「マチルド、翼を広げ」、退屈だったのは、「ジュリアン」なんですが。

「生きているだけで、愛」は、おそらく、未消化な体験、まだ生傷な部分を刺激する要素があり、過剰反応したのでしょう。心を病んだ人に巻きこまれるのは、現実だけで、たくさん、うんざり!と。

同じ追体験でも、「ジュリアン」は、もう完了した体験で、「はあ、なぜ、今更」なわけです。見ながら、「あーあ、しょうもない」と感じるだけで、終始退屈でした。描かれているのは、子供のころ、リアルに体験した恐怖と同質で、私は生き延び、完了しているから。で、え、これ、わざわざやる必要あった?でした。が、世間は、違うらしい! 怖いの? 高評価なの?で、びっくりしました。

「マチルド、翼を広げ」は、私の中では、無自覚な混乱、混沌で周りを巻き込み、ダメにする「生きているだけで、愛」の別バージョンの物語で。

心の病を自覚すれば、再生可能だけど、やっぱ、満身創痍だよね、が、治療は大事だよね物語でした。

なんでしょうね、この「今は廃墟になった昔住んでいた街再訪」みたいな体験は? 自分の心のありようが、よくわかります。面白い!

わざわざ、引き当てちゃうあたり、何かありますね!

心の闇、傷に光を当て、自分の属性やパターンを自覚する必要があるのかもしれません。

本当に、感想は、個人のもの! 面白いですね!

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2019年2月4日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃