記憶のかけら

春分の日に、笙を習っていた時のお友達にあって、
実は同い年だとわかって、びっくりしました。

彼女の旦那様が、笙の田島先生きっかけで、
岩茶にハマっていると聞いて、
久しぶりに飲みたいなって思いました(感化されやすい人)。

中国茶って、急須の上からざぶざぶお湯をかけたりするでしょう?
あれが楽しそうで、茶盤がまず、欲しかったんです。

ところが、最初に行ったお店(まあ、いいか、日本橋高島屋の新館のテナント)では、まったくこちらの意図が伝わらず!
「急須なしでも、蓋椀で飲めますよ」みたいな
ちょっとあさってな接客だったんですよねー。
ここで、一回挫けました。

一応、中国茶の紅茶だけ買って、しょんぼり美容院に行って、
「なんかいつもと違うと思っていたんですよー」と美容師さんにいわれてしまいました。最近、こういうつまんないことで凹みます。
あ、この時は、「思うように買えなかった」ですね。

とりあえず、アマゾンで安い茶器セットを買ったら、意外にかわいく、
実用性もあり、よく考えられていて、
ちょっと気持ちが上がりました。
さて、今度は、お茶です。

岩茶といえば、中目黒の岩茶房が田島先生御用達なのですが、
中目黒までいくガッツがなく、日本橋でぼんやり探したら、
人形町にいろいろあることがわかり、とりあえず、
小梅茶荘にお邪魔をしたのです。

岩茶、買えました。
また、お茶を淹れるためのお道具も買えました。
買って包んでもらってから、
「すみません、使い方がよくわかってないかも」と
教えてもらう間抜けさ。
まあ、それもよし。

茶壺、ちゃふうと読むのですね(モノシラズ)
中国の急須ですね。
これがねー、いいお値段しましたね。
44,000円を衝動買いするか迷って、辞めました。
だって、どれくらい長続きするか、わかんないんだもーん。

その後、「とりあえず、コレド室町テラスにあったセットを買うか」と
思ったのですが、こちらも、二万くらいして、
「ちょっと待て、焦るな」と自分にブレーキをかけました。
適当に買って、20000円なら、ちょっと気に入った44000円ですよね。

ある程度の道具は揃えたい。
ほら、ざぶざぶお湯をかけたいから始まっている「形からの中国茶」だから。
でも、みなさまもお気づきの通り、私は飽きっぽいのです。

それに、こういうのって、上には上がある世界ではないですかー。
44000円でいいかどうかなんて、わかんないぜ?

とりあえず、誠品生活の期間限定の展示にあったガラスのビーカーみたいなやつだけ買って帰ってきたのですが、これは、使いやすかったです。
なんでしょうねえ。ちょっとしたところで、淹れやすい、淹れにくいってあるんですよね。面白いね。

44茶壺に心惹かれながら、大昔に京都の大茶会、田島先生に会いにいったイベントでなんとなく、買ったちびっこ茶壺がひょっこり出てきて、
「とりあえず、今はコレをつかいなさいよですね」と理解しました。

茶盤も、いつか素敵なヤツを買うかもしれませんが、今は、プラ製品で十分さ。

この前、易の勉強会でなんちゃって中国茶で出したら、
(お茶は友人の台湾土産)、意外にウケたし、空気がよかったです。
大ハマりしないように気を付けながら、少し、お茶を楽しもうと思います。

これって、田島先生の思い出、記憶のかけらを大事にしているってことですよね。
友人夫妻のように、王道ではないけれど。
私は私なりに。あのころを大事にこれからにつなげていかれたらと思います。

サンドイッチにビールで、岡田さんを思い出すように。
恩人だった岡田さんが「サンドイッチにはビールでしょ?」って言うから、
私もそうなってしまって。
サンドイッチには、コーヒー紅茶でいいと思うんだけど、ビールを合わせちゃう。


携帯電話の番号を26歳の時から変えてないように。
まだ携帯がそれほど普及してなかったころに、人から譲ってもらった番号なんですよね。番号くれた方も、間に入った方も亡くなってしまったけれど。
私が生きている間はきっとずっと同じ番号のまま、いくでしょう。
記憶のかけら。これは、銀座の思い出。

56歳の今、私の体は、たくさんの思い出で出来ています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2024年2月25日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃