『月映』展

ずいぶん前から駅貼りのポスターが気になっていました。

月映

1914年、たった1年だけ作られていた雑誌「月映」。

田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎たちの手で世の中に送り出された「月映」。
やがて、萩原朔太郎の『月に吠える』につながる世界です。

ずっと気になっていて、昨日、打ち合わせと木曜会の間のスキマ時間が出来たので行ってきました。

ある時代のある気分。
妹さんの死。追悼。喪失からの再生。
かけがえのない仲間の死。

当時20代前半という若さの勢い、鋭さ、気負い、奢り、脆さ、すべてが時代の気分を伝えてきます。

収納スペースの関係上、よっぽどじゃないと図録は買わないのですが、これは、手元に置いておこうと思い、
買いました。

今から100年前、遠くて、近く、近いけれど、遠い時代。
模倣あり、そこからの脱却があり、模索があり、なんだかもう居たたまれないほど苦しくなるのです。

でも、私は何とも戦っていない、向き合っていない。そんな気分にさせれます。11月3日まで。
東京ステーションギャラリー。900円。

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