鼻鍼75/下弦の月

媽祖廟

久しぶりに媽祖廟にうかがいましたら、修復中でした。

鍼を受け、疲れを自覚しました。笙仲間の噂を聞き、懐かしくなりました。が、まだ、戻る余裕はありません。

微妙にツキがなく、来週の宿を乗り換えようとしたら、タッチの差で人に取られ、パンを買いにウチキパンに寄ったら、ほぼ完売でした。あらー?

が、媽祖様は、すごいですよ。別に何もお願いしなくても、参拝後、宿の乗り換えできました。なんか安いやつ、出てきました。へー!

妙にぼんやりしてしまい、珍しくどこにも寄らずに帰ってきました。

帰宅して、おでんとシュウマイ弁当で夕飯を済ませ、寝ました。ぐー。2時間で、リセットし、猫と雨上がりの空を見上げたら、下弦の月がかかっていました。木曜は、オレンジ色の不思議な色彩、今宵は、美味しそうな黄色です。

昔、あるタカラジェンヌの卒業に際し、ファンサイトで別れを惜しみ、「月を見上げて、思い出しましょう、つながりましょう」みたいなトークをしている中、なぜか一度しか会ってない友人の旦那、もちろん宝塚なんて見たこともない人が乱入してきて、「月? 月と言えば、俺、妻のために月の土地買ったんだぜ、これこそ、ロマンチックだろ? みんなも、俺が妻に買った月を見てくれ」な新婚フィーバーな書き込みをされたことがあったのを思い出しました。

今思い出すと、バカバカしさに笑えてきますが、当時は友人である新妻に生真面目に抗議しちゃいましたよ。しかし、新妻も新婚熱病で、「ネットは自由な場よ! うちのダーリン悪くないわ!」みたいなわけわかんない弁護をしてましたね。いや、おっしゃる通り、ネットは自由かもだけど、場は選ぼうよ。卒業控えたファンサイトで、何してんのさ? こっちは、お通夜みたいな世界なのに、なに、縁もゆかりもないヅカファンのド真ん中で愛を叫んでるんだい?

まあ、そういう個人的な「たぶん、あなたたちは、きれいさっぱり忘れてるだろうけど、悲しみの聖地に土足で踏み込み、浮かれまくって新婚万歳した無礼は、未だに許してないかんな」もありつつ、キーになった月の土地の売買システムは、本気でどうかしていると思いますね。

月を買うなんて! 誰が考えたんでしょ?

国際的に認められている?  それがなにか?

ならば、空にも水にも太陽にも、値段つけて、売ればいいさ!と思います。星はどうよ? 虹は? 雲は? オーロラは? 風はどう? 台風や竜巻は?

まあ、星も発見者が名付けたり、土地や海にも、所有権があったりしますしね〜。しかたないけどね。

世界は多重構造で、月を売り買いする人たちもいれば、それを穢れ、冒涜と感じる人間もいるということですよ。そもそも、誰のものなのさ? 仮に月にコロニーができたら、イチイチ買い戻すのかしら?

私は、そこは、古い層に属しています。月に財布を振ったりもしません。あれ、まだ、流行ってるのかな? もう廃れたのかな?

キレイだな、禍々しいな、神々しいな、懐かしいな。それで、いいです。十分。ありがたい。

月は、天の鏡。 売り買いなんてとんでもない。

月を買えると思っている人たちとは、本質的に違う世界にいるんでしょうね。一見同じ世界にいるように見えて、交わらない。どちらがいい、悪いではなく、違うのです。

多重構造で、世界は回っていくのですね。ま、こちらとは、交わらない世界で、どうぞ、末永くお幸せに。お幸せに!

 

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