花火に音楽は必要か?

毎年恒例の大田区の花火に行ってきました。
正式には、大田区平和都市宣言記念事業「花火の祭典」です。

20140815-04

 

打ち上げ数は、6000発。
しかし、打ち上げ時間が40分なので、密度が濃いのです。
大田区 花火

毎年、終戦記念日に開催なので欠かさずに行っています。
年々、観客数は増えている印象があります。
「初めてきたころは、六郷土手で切符を買ったね」なんて
懐かしいことを思い出しながら帰ってきました。

で、しみじみ思うのですが、昨今の流行で花火と音楽の融合がありますが、
音楽必要なんでしょうか?
スピーカーで流しても、まず、聞こえません。
打ち上げ会場にいても、ノイズにしかなりません。
あれは、主催者の記録と必要なだけ?

間髪入れずに打ち上げるのが、大田区の花火の最大の魅力だったと
思うのですが、アナウンスが入ることで間延びします。
花火に音楽は必要なのでしょうか?
まあ、なくなったりはしないですよね。
派手な方向、見栄えがいい方向で形ができちゃうと、
それが定番化していきます。
ただ、「おお、音楽がバッチリ聞こえて、花火とシンクロしているぞ」が
わかるのは、ほんの一握りの人達でしょう。スピーカーに近くて、
音がズレない奇跡的な位置にいるのが条件ですから。
大半の人には、ノイズが届き、ただ、上る花火を愛でるだけ。
正しく享受できるのは、ほんの一握りの人達だけ。
意味があるのでしょうか?
でも、そういうことって、世の中にたくさんあるんだよなあと思います。

一方、今年初めて行ってみた千葉市の花火大会は、15000発も上がり、
最大4000円も取りやがるのに、なんと4000円の席から、
「遊泳禁止」の看板が邪魔でまったく花火がキレイに見えないのです。
心底驚きました。

千葉市花火大会
わかります? 3つも看板があります。

「看板が邪魔になる」って誰も気づかなかったのかな???
市のイベントなら、一時的に撤去しましょうよ。
そこで、ひとり4000円も取るならさ! 無料開放スペースなら、ガマンしますけれどね。

さらに、事前予告なく、一般開放されている有料スペースの
特等席に特別協賛のスポンサースペースが確保され、
そこで、若者たちが調子に乗っているのを苦々しく見ながら、
打ち上げを待つという苦行イベントでしたよ。

いやー、特別協賛の企業さん、あれじゃ、イメージダウンにしかならないですよ、
御社のお名前、完全にマイナスイメージでインプットされます。
どんなにおばかだったかといえば、まず、特別協賛スペースに
入るためのパスがレイ、首から花を下げております。
音楽が流されて、踊るようにドリンクを配るスタッフがいます。
得意げに歩く人たちの後ろに、4000円組が小さいビニールシートだけ
渡されて、詰めるように言われて固まって座っているわけです。
特別協賛で社名がアナウンスされたときに、レイ組が「フォー」って奇声を上げたため、
「ああ、あの会社か」とまわりにバレました。奇声なしなら、わかんなかったのにね。

協賛企業に特等席が用意されるのは当然です。
でも、だとしたら、事前に告知しましょうよ。配布するパンフレットに
「このスペースはもらうから」って書きましょうよ。
そしたら、それを見て考えるからさ、お金出す以上、選択させてくださいよ。

「4000円お支払いただければ、こちらに座れます」と
案内出しておいて、その一等地を事前にジャックしているというのは
本当にどうかと思いますよ。
フリードリンクも勝手にやればいいと思うけれど、そういうのは、もっと
控えめに特権を享受できる人達だけがわかるようにセッティングすべきでしょう。
なんのアピールなんですかね???
あ、アレか。
「うちに入社すれば、花火はいいところで見られるよ。ビールもタダだよ」アピール?
それか?

ただ、頭の悪さは、打ち上げ後、発動しておりまして。
打ち上げ方向に、まんまと特別協賛企業スペース専用の
フリードリンクカウンターがぶつかりました。
あれじゃ、鑑賞の邪魔だろうと思うと、他人事ながら、おもしろくて
仕方ありませんでした。打ち上げ後も、ドリンクを取りに行く人で、
視界がガンガン遮られて、ホント、バカ発動です。
もうちょっと考えればいいのにネ。

ネットで千葉市の花火大会の評価を見ると、酷評だらけ。
なるほど、納得です。
道理で有料チケット発売後1ヶ月でも余裕でA1エリアが
買えたわけですよ。

来年? 千葉市はないない、行かない。ありえない!
あの苦行イベントが15000発で、大田区が6000発かーと
思うと……。

数じゃないなあ。センスだなと思います。

あ、そーそ、大田区はねー。
2014年のプログラムは中盤が見応えあり過ぎて、
最後はどうするのだろうなーって思っていたら、
後半はアナウンス入りで間延びし、さらに途中、盛り上がり過ぎたため、
フィナーレを見てもまだ続きがあるように感じて
一同「終わりじゃないよね?」の期待の中、提灯が点灯して
やっと「ああ、終わりね」ってわかる感じでした。
小規模ながらド派手、「大田区、やるなあ」の仕上がりになる
打ち上げ時間30分勝負の以前のスタイルがいいと思うんですが。
まあ、ココに書いても届かないと思うけど、書いておきます。

もしも、戦火にあったら、この爆発音は花火ではなく、
人の命を奪う砲弾だよなと考えて……。
のんきに花火を楽しめる今の日本のありがたさを思いました。
個人の戦いはあちこちでありますし、エグい話もたくさん聞きますが、
国として平和な時代は、ありがたいですね。

 

20140815-03

花火前の腹ごしらえは、インドカレー。
カレーと花火、まあ、夏っぽいって言えば、夏っぽいです。

このエントリーをはてなブックマークに追加