喜多流『望月』

20代の終わりに、「能を見なさい。観世ではなく、喜多流を」と言われました。

軽く20年が経ち、少しずつ、能に親しむようになりましたが、喜多流にご縁がなく、やっと春にチケットを取ったら、時間を間違える始末。ようやく、リベンジです。

今回は、あえての脇正面。望月の正面です。彼に取っては、「自分が殺される」までの時間。なかなか興味深いですね。

喜多流を見ろの意味は、わかった気がします。情が、まっすぐに身体に出る、パワフルで、ストレートです。

が、これ、ある程度、観世を見たからの比較という気がしますよ。いきなり、喜多流見たら、良さがわかるかなあ? どうかな?

いま、調べたら、イオンモールの薪能は、喜多流だったみたい。初喜多流は、イオンモールでした。が、あれ、背後に明るい店舗を背負い、さっぱり、伝わりませんでしたから。いや、ガッツは、買います。すごいです。

きょうは、「獅子、力入っていたね」と、お客様が口々に言う仕上がり。幼き人の緊張と気負いも感じられ、良かったです。

とりあえず、セルリアンタワーの能楽堂には、自販機は、ありません。飲食禁止はわかりますが、飲み物がない劇場なんて、初めてですよ。聞いたら、二階にコンビニがあるから、そこまで行けと!

地下二階ですよ、能楽堂。

セルリアンタワー、坂道上がってたどり着く世界ですよ。夏ですよ?

みなさん、どうなさってるのかしら? 我慢? 持参? いや、飲み物ない劇場、ありえないでしょ。いいよ、バーカウンターでも。バカ高いやつ、飲むよ。

仕方ないからコンビニまで行ったら、宿泊客っぽい外国人が、山程食材を買っていて、納豆が4パックもあって、びっくりしました。納豆、好きなの? 納豆持って、セルリアンタワーに泊まるの?

謎が謎を呼ぶ、セルリアンタワー。とりあえず、能楽堂に行くなら、マイボトルご持参で! 4階、上り下りさせられますよ。ありえないよ!

良かったのは、ブランケット! 助かりました。そこは、素晴らしい!

 

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