映画25『マーウェン』

人形遊びの世界と現実が交差する、前情報として知っていたのはそれだけ。
なんとなく、心惹かれて見ることにしました。
で、「あれ?? ちょっと思ったのと違った」で、結構しんどい感じで見ました。

人形だから、インパクトは低いものの、めっちゃバイオレンスなんですよ。
その種明かしは、されていきます。心の闇の理由もわかってきます。

これは、回復の物語です。実話ベース。大人のビターなファンタジー風味。

子供の頃、なかなか人形遊びから卒業できなくて、かつての遊び仲間が回覧板を持ってきたときに、しつこく見せて、ドン引きされたことを思い出しました。
「この人、いつまで人形で遊んでいるんだろう」って顔に描いてありました。
「だから、来たくなかったのに」まで。思うと、小6だったのかも?
そりゃ、ドン引きしますよねえ。まだ、リカちゃん人形コレクションブームが来る前の話だから。うち、貧乏だったから、新しいおもちゃとかなかったんですよねえ。だから、ずっと同じもので遊んでいたんだな。と、いまさら自己分析。

そういう経験、もうひとつあって。
20代後半、10代のころの友人と会った時に、
「どうしてキレイにしないの? 売れない漫画家みたい」って言われました。
売れない漫画家、まあ、つまり修羅場の漫画家さんのイメージですよ。

でも、物書きも、修羅場の漫画家さんと一緒で、おしゃれなんて二の次なんですよね。あの頃は、占いだったかなー? いや、演劇事務所だったかも。

「売れない」発言の同じコに、別の時に「なんでファンデーションちゃんと塗らないの?」も言われましたねえ。

その子は、海外留学生との恋を捨てて、NTTの技術屋さんの妻に収まったんだけど、海外留学生とつきあっていたころのほうが、何倍も面白いコでした。
一番よかったのは、その子がアメリカ留学から帰ってきた直後で、
イエスノーがハッキリしているんですよ。つきあいやすかったです。
ところが、ほんの数か月で「なんでもいい」の日本人社交に戻ってしまって。
えええ?って思ううちに、タイ人の恋人を捨てて、NTTに乗り換え……。

おいおい、お前、タイ人の人生プラン、ぐちゃぐちゃにして、安定を取るのかい?でした。また、タイ人がいいコだったから!!! まあ、男と女は仕方ないけどさ。

親友だったので、結婚披露宴は手伝ったんですが、象徴的でしたね。
旦那と付き合う前と付き合った後で、人間関係が違うの!
本人わかってないんだけど。

この後、私の先輩洗脳物語が挟まって、彼女に愛想つかされて(笑)、
今は何をしているか知りません。

コンサバもいいけれどね。
はみ出す人生も楽しいよ。

メイクはいまだにムラがありまして。
「ちゃんとやろう!」でマニアックに極める時と、
「どうでもいい」ときの半々、MIX。でも、それが私だから仕方ない。

人形遊びはしないけれど、物語は毎日のように考えていますね。占いという形だけど。

人間、そうそう変わらないし!
友情なんて、ライフスタイルの産物って気もします。あれ、コレ、結構真実じゃない?

「これが当たり前」って、思っちゃう段階で、めっちゃ窮屈な人生で。
私は好きだったけれど、嫌われてしまった友達たち。
まあ、友達でもなかったのかもしれないけれど。最初のコは特に。

そういう痛い記憶も、笑って話せるようになりました。
そういう痛い記憶を、ちょこっと刺激する映画です。マーウェン。


1.名探偵ピカチュウ2.東映まんがまつり3.憶えてる?4.RBG 最強の85才5.初恋 お父さん、チビがいなくなりました6.ホワイト・クロウ7.コレット8.僕たちは希望という名の列車に乗った9.パラレルワールド・ラブストーリー10.アラジン11.ガルヴェストン12.誰もがそれを知っている13.旅のおわり世界のはじまり14.クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅15.メモリーズ・オブ・サマー16.Diner ダイナー17.クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代18.新聞記者19.主戦場20.アマンダと僕21.ニューヨーク最高の訳あり物件22.パピヨン23.天気の子24.ザ・ファブル25.マーウェン



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2019年7月27日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃