映画17「あの頃。」

自首します。松坂桃季さんではなく、北村拓海さんだと思い込んでいました。
見ていても、どうも気づかない。
これは、北村さんが振り幅が広いせいだと思います。あと、リベンジャーズとなんか混ぜてました。

見ながら思ったのですが。
いいところは、「誰かの大事な思い出をシェアしてもらった感じがする」です。

で、悪いところは、「これ、北村さん(松坂さんなんだけどさ、まあ、わかりやすいイケメン枠ね)いないと、観るに堪えなくない??」です。話がごちゃごちゃしているし、身内ウケで回っている部分があるため、よくわかんないんですよね。

ヲタ文化の面白さも絶対にあるはずで。
で、それは、たまに差し込まれる缶バッチだらけのリュックとか、
写真をお札のように全身に貼った人とかでも、「へえ」なんだけど。

あの頃。あった文化、情熱を、もっとわかりやすく、わからなくてもいいんだけど、伝える努力は必要だったんじゃないかなーと。
たとえば、後年、ヲタ芸と言われるパフォーマンスの進化をサブストーリーに差し込んでくれたら、「おお、気持ち悪いが、かっこいいに!」に変わるでしょうし。

あと、チンチンが立ったとか、カピカピになったとか、男の子社会のクスクス、ニヤニヤネタはどう受け取っていいのかわかんないですよ。
『愛がなんだ』の時は、「お前、福祉につながれ!!!」と思ったし、
今回は、「えっと、いつ卒業っすか? この話」だし。
長い。くどい。でも、今回は、歯は無事でした。

悪くはない。いい映画ともいえる。
ただなー。なんかもっと語れるものはあったんじゃないだろうか、
いや、そもそも、理解されたいと思っていないのかもしれないし、
なおちゃんの立ち位置もよくわかんないし。佐伯がまともで、ある意味清涼感があるし、結局、コズミンは童貞をこじらせたまま、ネット弁慶として、
一生を全うしたということで。愛すべきなのか、軽蔑すべきなのか、
もうよくわかんないし。

松坂さんの体が薄っぺらく、もちろん、筋肉つけることなんて簡単に出来ちゃう人だと思うけれど、あの薄っぺらさが、ツルギさんってことかもしれず。

引き延ばされた青春時代で、それが、モーニング娘。を押し上げていて、
「今が一番幸せ」の魔法が使えなくなる時がくる加齢問題もあり、
まあ、「あの頃。」ですよね。あの頃。

2021年映画1.約束のネバーランド2.ジョゼと虎と魚たち3.ルーブル美術館の夜―ダ・ヴィンチ没後500年4.100日間のシンプルライフ5.さんかく窓の外は夜6.天国に違いない7.名も無き世界のエンドロール8.アート・オン・スクリーン/天才画家ダ・ヴィンチのすべて9.アート・オン・スクリーン/ピカソがピカソになるまで10.劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」11.マーメイド・イン・パリ12.聖なる犯罪者13.天外者14.ライアー×ライアー15.ファーストラブ16.すばらしき世界17.あの頃。

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2021年3月2日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃