H&Aプロデュース企画「死神」

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA へ。

落語の「死神」を演劇に仕立てたもの。
キャストは好演、舞台装置も回り舞台で、大変凝っている。
が、やっぱりね、かったるい。

落語なら、20分から60分ですっと終わるところを1時間40分かかる。
途中、 長屋の大家さん役の立川志の春師匠でチラッと落語で説明ってくだりがあるが、聞きやすいわけさ。ホント、「そのまま、最後までやっておくれ」なんだよねえ。

もうひとつは、ラストのあちらとこちらの間の空間、
セリフを借りれば、「アタシの内勤の仕事場」の演出が期待外れなのだ。
要素は間違ってはいないけれど、それじゃねえだろうって思ってしまう。

歌舞伎でやったら、もっとおどろおどろしくつくるんじゃないかな?
「真っ暗闇だ」あたりまではいいんだが、肝心の仕事場が高校演劇のようだ。

じゃあ、手前ならどう作るんだい?と聞かれると、悩ましいが、
背景がいらないんじゃないかなって思う。あれが星空に見えちゃう。
消防法の問題があるから、リアルな火は使えなくても、舞台まんなかに
ロウソクを並べるかな? 奥につながる形で。 
イメージは鞍馬の髪の毛が奉納されているところ、あの念の深さ。闇の深さ。

あとね、今後、死神を聞く時に、毎回、この舞台の事を思い出してしまうはずで。それが、余計な気がする。

試みは悪くはない。出演者さんも悪くない。みなさん、チャーミングだ。よくあの人数で回している。中詰めのショー仕立ての部分とかは、大変かわいく、凝っていて、感心した。
8888円は、今どき頑張っているチケット代だとも思う。
が、私には合わなかった。私は、落語は高座の話を聞きたいと思った。
この辺は、個人差。だから、第二回以降はよっぽどじゃないと行かないと思う。

そうねえ、あのラストシーンが星空風味じゃなかったら、もうちょっと違ってかもしれないなあ。ショーアップシーンは、かわいかったよ。あれは、リピッて歌えるようになりたい。

■作・演出  倉持 裕
■原案 三遊亭圓朝「死神」より
■出演 牧島 輝 樋口日奈 浅利陽介 玉置孝匡
    香月彩里 立川志の春 / 水野美紀


【紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 】H&Aプロデュース企画「死神」 | 紀伊國屋書店 – 本の「今」に会いに行こう

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2026年4月25日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃