静かで、穏やかな朝

信じられないほど、静かで穏やかな朝です。

黒猫さんは押し入れで、ジジは、仕事部屋のキャットタワーの上で寝ています。
猫が寝ていると、どうしてこんなに穏やかで、こちらまで眠くなるのでしょうね?

昨日、「今年の花粉は、去年の430倍らしいですよ」と聞きました。
どうも最近、室内に入るとリラックスするらしく、鼻水ズル子ちゃんになります。
見かねた方が教えてくださったのですが。

430倍って、もう意味がわかりません。まじかー?ですよね。

昨日は、お打ち合わせの流れで、セレブダイス占いを少しやってきたのですが、ある方に「スーパーセレブダイス占いだ」と言われ、カッコイイなと思いました。なんだか強そう。

美術館閉館後の取材の話を聞き、うらやましく、妬ましく……。
「それ、天皇陛下と同じ待遇ですよぉ」と申し上げたのですが。
もう何年前になるのでしょうか? 東博で「やけに早く帰れ帰れ言うなあ、こんなにせかされたっけ?」と思いながら、表の門のところまで歩いて行ったら、ガードマンが立っていて、「?」になり、そこへ車が入ってきて、中に陛下と皇后様がいらしたのです。
穏やかにお手ふりをなさりながら、博物館の中へ。ああ、だから、あんなに「お帰り下さい」だったんだ!!と納得しました。

おそらく、私の人生の中で、もっとも、お近くにいられた瞬間でしょう。

なんでしょうねえ、あの存在感、空気感、特別感。
何年たっても、昨日のことのように、は、ちょっと盛り過ぎですが、一昨年くらいの出来事のように感じます。逆にわかりにくいね、一昨年の出来事。

祖父母の家には、陛下の写真が飾ってありました。昭和天皇でしたが。
そういう時代も、遠くなった今でも、私にとっては、特別なのだと思いました。これはもう人それぞれで、どれが正しい、何が正解ってことはないと思うのですが。

この前、易の教室で、「ああ、これ、天皇陛下のような存在感ということかもしれない」と感じた瞬間がありました。

柔軟、すべてを受け入れる、でも、親しさではなく、慈しみ。
プライドではなく、スピリット、また、意味がわかんないけれど。
凛、柔、剛、不思議なバランス、一体感。

器なんですよね。特別な器。帝という器。
時代が変わって、役割が変化して、でも、この国の根底にあって。

陛下と同じ待遇で美術館に行かれた方から、「国立美術館の常設にいい積み藁の絵が出ているんですよ。借り物で期間限定らしいですが」とも、うかがいました。
常設まで回るとヘトヘトになるので、もったいないと思いながらパスしてしまったのですが、
どこかで行けたら行きたいなあと思います。

ああ、でも、もっといいのは、監視なしで美術館を歩き回ることかもですねー。
うーむ、それ、学芸員になるしかないじゃん!!!
ハッ! 自分でコレクションするほどの大金持ちになるつーのはどうでしょうね?
志は高く!!!

世の中には、「感動」で実行しちゃう人もいらっしゃいますから。
今、新美術館でかかっているピュールレコレクションもそうだし、松江にあったルイス・C・ティファニー美術館もそうでしたよね。庭園美術館の「ルイス・C・ティファニー展」を見て感動し、ほぼ買い取り、コレクションを完成させ、美術館を作っちゃう人が日本にいるのだから驚きですよ!

同じ美術展を見て、うっとりしているだけの私とは、志が違います(財力とは言うまい)。

死ぬまでに、もう一度、<鹿の窓>を眺めたいなあ。いつかまた、一般公開していただけますように。
あるいは、オーナーさんと仲良くなって、「特別だよ」してもらえますように。お祈り。

 

 

 

ブリューゲル&プラド美術館展

午前中に、鑑定を一件。強運なお客様で、これからが楽しみです。

お蕎麦と天丼のセットをがっつり食べ、上野へ。

ブリューゲル展とプラド美術館へ。

ブリューゲルは、四大元素の絵をじっくり眺めました。

プラド美術館展は、大型の絵がたくさん来ていて、混んでいたブリューゲルのイライラは、消えました。が、プラド美術館展に弱い私にしては珍しく、なにも買いませんでした。うちには、歴代プラド美術館の図録があるのに!

かわりに、ミュージアムショップで、美術本を二冊買いました。軽く一万いき、びびりました(笑)。

「色絵 Japan CUTE ! 」&宝塚花組「ポーの一族」

きょうは、宝塚。あまりに久しぶりで、いろいろ緊張しました。

まず、アナウンスで拍手入れるの?

いつから? 知らない文化だわ!

ポーの一族なのに、なんでドット柄なんだろー?と思っていたら、薔薇でした。びっくりしました。自分の目の悪さに!

もう見ながら、萩尾望都先生のお顔しか浮かびませんでした。小学館さんのパーティーで、遠くから拝顔する機会はあるのです。

これから見るみなさま! 原作で、見ようとしているみなさま!

予習、復習すんな! 朧げな記憶のまま、行くのです! で、帰宅してから、読み直すのです。逆はダメ、私みたいに、ため息で声が出ちゃいます。

ジブリ版ゲオ戦記です。ネタバレになるやもしれないので、色を落としておきます。カーソルで見てください。スマホの方は、コピペで貼るとお読みいただけますが、たいしたことは書いてないので、頑張らなくても大丈夫です(笑)。

一応、配慮させてくださいね。

んー、でも、生徒さんのせいじゃないな。台本の問題!ギムナジウムは、アメリカンスクールじゃねえよ! なんで戒律なしなんだよ?

バンパネラは、霧や夜の仲間だよ!

いまどき、かなり世の中が作品世界に近づいたはずなのに! そもそも、ポーの一族は、歌わないだろー! ポーの一族♪には、気を失いそうになりました!

なんとか生還。

帰宅してから、「だよね?」が正解。時系列の整理は、よく出来ていました。
が、なんかね、大事な部分が変換されてる気がしましたよ。いろんな意味で、ね。
怖いものみたさで、天河も行くよ! 行くよ!
ポー、原作目当てなら、予習復習禁止! 約束ね!

久しぶりの出光美術館は、よかったです。かわいい、かわいい!
まんまとカワイイしか言ってません。おひとり様なのに!
手炙り、能の角皿、タマネギ花瓶が欲しいです。
ケンタウロスも、可愛かったです。

 

 

 

 

美術館のコト

毎晩、夢を見ています。とにかく、大量の。
リアルな情報、刺激が多すぎて、うまく消化出来ていないようです。

で、どうも、占いの夢を見ている気がしますね。
しばしば、目覚めた瞬間に「よし、つかんだ!」みたいなことが起こっています。
「よし、わかった」みたいな。

いや、起きても、別に何もわかっていないのですが。

今まで知らなかった世界を人から聞かせてもらったり、
ずっとごぶさたしていた美術展を見たり、
同時進行で、いろいろな占いについて考えたりするうちに、脳がパンクしているようです。

年末は、美術展の主流が日本画になっていて。
私、日本画アンテナ、寺アンテナは搭載されていないので。まったく食指が動かず。

2月に入って、やっと「お、見てみたい」と思える美術展が続いたので、ウキウキ行っています。

茉莉花先生から「三菱一号館の年パスのシステムが変わったよ」って教えていただいのですが、
これは、ルドン次第だなあって思っておりました。
で、ルドン、非常に貴重な展示だとは思うのですが、同じ美術館で過去に見せてもらった別の企画展の方が好みなんですよね。今回、見たいのは、一枚だけ。でも、それを見ていると、亡くなったおばさまを思い出すので、喪失の記憶とつながってしまい、今はもういい感じ。

オープン直後の年パスは、本当によくてバーン=ジョーンズを堪能させてもらえ、嬉しかったのですが、その後値上げ、企画展の方向性と私の好みのズレなどがあり、「見たいものを見れればいいや」くらいになりました。また、年パス所持者限定のイベントの客扱いが雑過ぎて、「なんだ、コレ?」だったのも大きかったですねえ。あれは、本当にガッカリしました。

一時期は、美術の背景を知りたいと思い、ギャラリートーク的なものにも参加していましたが、求めれば求めるほど、遠くなっていく気がして。結局は美大で系統立てて、しっかり学ばないとどうにもならないと気づいてしまって。断片的な知識を入れても、つなげる手段がないのです。

ならば、感覚的に見た方がいいのかなーと。ラクに流れています。
何事も正当なルートに乗れないならば、ガツガツしないほうがいいのね。なんか変な国ね、日本って。
すっかり、ゆるくなり、アプローチも変わってしまいました。大人になってから生まれた好奇心、向上心の受け皿がないんですよね。大学の在り方、いい加減変えればいいのにねー。

さて、話を戻しまして。
また、年パスのシステムが変わったということは、私同様に離れた人が多かったのでしょうね。おそらく、最初はサービスしすぎ、で、値上げしてみたら、今度はユーザーのうまみが減り……、これ、落としどころが難しいのでしょうね。
で、この手のものは、一度離れたら、よほどのことがない限り、興味すら持てなくなりますもんね。教えてくれる人がいない限り、「でも、アレ、使いにくいから」ってインプットされちゃいます。

ここ十年くらいは美術鑑賞ブームですが、ちょっと扱いにくい人気なんだと感じます。日中はお時間があり割引がきく老年層にジャックされ、夜間開放はニーズはあっても思うほどには採算が取れず、結局、現役で働く層は、土日に集中することになり、「美術館はいつも混んでいる」になりますもんね。
主催の関係で招待券も出さないといけないでしょうし、何をどうしたら採算が取れるのか、主催側も鑑賞側も気持ちよく楽しめるのか、素人にはまったくわかりません。

私は美術鑑賞は、基本的に自腹を切る主義ですが、一般から見たら、値段設定はやはり高いですよねー。当日券1600円とか、1800円とか。かといって、これが500円や1000円になれば、来るのかといえば、そうではないでしょうしねー。ねー?
個人的に謎なのは、前売りの値段設定で、なぜ事前に買うと安くなるのかがさっぱりわかりません。
当日、フラッと見るのと、前もって行く段取りをつけると、何が違うのさ???「来る気があるなら、安くしとくよー?」なのかなー???
これは、いつもよくわからないなーって思っていますよ。均一でよくない?
美術館に限らず、芝居も映画も。

美術鑑賞の敵は、とにかく、混雑なので。
絶対に混みそうなやつは、会期早めに行く、夜間公開がある日の一般枠の時間の終わりにかけていくとか、いろいろ工夫しているのですけれど。
ああ、あと、イヤホンガイド! あれ、イヤホンが本当に邪魔なんですよね。重いし、うまく頭にフィットしません。
で、イチイチ立ち止まったりしないといけないから、基本は借りません。
もう一段階進化してくれたらいいのになー。
歌舞伎のイヤホンガイドくらい、「お、これは借りないとわからなかったぞ」な内容ならば、
いいのになー。情報が薄い時も多いしなー。タレントなんて使わなくていいから、内容を濃くして、聞かないともったいない!のレベルまで引き上げてくれればいいのにとよく思います。

この前、Twitterで「なぜ、美術展でコートを預けないのか。なぜ、カバンを持って入るのか。私たちは邸宅に招待された客なのに」みたいなよくわからない啓蒙つぶやきがあって、気持ちはわからないではないけれど、昨今の事情もあるんじゃないの?って思いました。

作品保護のために、とにかく、会場が寒いんですよ。
だから、ブランケット貸し出しがある美術館は、安心してコートを預けられますけれど、そうじゃない美術館は、着ていたほうが安全、となります。
美術館の広さもありますよね。たとえば、bunkamuraのザミュージアム程度ならば、「寒いなー」ですぐに取りに戻れます。作品と同じスペースの中にロッカーがありますから。でも、国立新美術館や西洋美術館では、もぎりの前に脱がないといけませんから、そこは、賭けになります。ロッカーと鑑賞ゾーンが遠いんですよね。
うかつに預けて寒さを耐えるよりも、暑かったら脱ぐ、を選ぶ感じになりますよねー。自衛よねー?

荷物に関しては、キャリーバックとか、大きすぎる荷物は、ロッカーを使うべきだと思いますが、コートを預けない選択をしたら、荷物だけ入れる、はないですよねー。
あと、物販の関係もありますよねー。物販で一銭も使わないなら、バッグ預けて手ぶらがいいと思いますが、お財布だけ持ってフラフラ歩くなんて、お昼休みのOLじゃないんだから、ないですよね。

というわけで、コートを脱がないのではなく、脱げないのです。
荷物は、物販のシステムにも問題があると私は思うのです。たいてい、一方通行になっていますから。
たまに思うんですよねー。「お財布、ロッカーに入れてきちゃって。でも、買いたいから、再入場させてもらっていい?」って聞いたらどうなんだろう?って。とはいえ、物販が一方通行(作品鑑賞ゾーンの続きにあり、出口しかない)と知っているのに、んな迷惑をかけて係りの人を試したくないので、素直にお金を持っていきます。

私にとって理想の美術館は、

1.こちらが工夫し、合わせれば、空いている時間があること(人数制限かけてくれるなら、プラスでお金払ってもいいくらい!)
2.ロッカーが使いやすい事(ロッカー近くに荷物整理用のスペースがないとか、本当に思いやりがなくて大嫌い)
3.ロッカーと作品スペースの行き来が自由であること

あたりになるでしょうか?

世間でいいといわれている美術館でも、「ロッカーまわりが最悪」、「係員の選民意識がひどい」、「人の生理を無視した鑑賞配列」で行かないもあります。さーて、どこだ?

ま、好きなものを好きなように見ればいいんですよねー。

とりあえず、今月は「ああ、ぜいたく!」をたくさん味わえて、幸せです。ありがとうございます、企画者のみなさま。

 

 

 

ルドン-秘密の花園展

ルドン

小泉茉莉花先生からいただいたチケットで、三菱一号館美術館へ。

花も蝶も舞いますが、死の匂いがします。

2012年、同じ美術館で開催された「ルドンとその周辺 夢見る世紀末」展で見た一枚が、かかっていて、嬉しかったです。

この一枚、初見で泣きました。意味もわからず、ポロポロ涙がこぼれて。

ルドンが親しい友人のために描いたシリーズ。亡くなった友人を思い、生み出した作品ですが、なぜ、悲しいのかよくわからなかったのです。

帰宅後、謎は解けました。恩人の訃報が届いたのです。あれは、喪失の予感でした。あれは、恩人のサインでした。

なんてことのない一枚は、深い部分に響きました。

だから、きょうは、すべてに死の匂いを感じました。蝶や花が舞っても、どこか黄泉の世界に誘われるのです。また、わざと、無邪気な風景画などは、外してますね。

グラン・ブーケお披露目の際に知ったエピソード、グラン・ブーケは、一室の装飾の一部というふれこみが、今回、ほぼほぼ、俯瞰して見ることが出来ます。購入時から根回しされ、ようやく実現したのでしょう。貴重な展示です。

が、私にとって大事なのは、黒の時代の一枚なんですが。

夢を叶える力、実行力に感服します。

再会できて、嬉しかったです。 ポストカードにしてくまさり、ありがとうございます。

そして!

今回、夢見る世紀末展は、初日に行ったと判明しました。なぜ、わかったかって?

恩人の命日だからです。

ルドンは、ちょっと特別な画家です。

 

 

ルドルフ2世の驚異の世界展

夢を見ました。

夢の中で私は、妻子ある男でした。湖にいて、向かい岸で、かつて愛した女が吊られているのを見ました。妻に「あのコ、殺されちゃう」と伝えたら、一家総出で助けに行くことになりました。

モーターボートをチャーターしたり、妻の命令で身体を鍛えたり、幼いはずの娘が異常に賢く、カンがよかったりしながら、助けに行きました。

かつて愛した女は、歪んだ性癖に染め上げられていて。妻はわかっていて、娘も理解し、私は〜。目が覚めました(笑)。

情報過多で、必死にソートかけたら、こんなイメージに!(笑)

昨日は、国立新美術館ビュールレ・コレクションから、渋谷へ。乃木坂は、1人で行きました。

占い師の集いで、古き魂に触れました。

ひな祭りランチ

ひな祭りランチから、bunkamuraザミュージアムへ。ルドルフ2世とは、いまひとつ、趣味が合わず(笑)。

記憶に残りそうなのは、イッカクのツノが、一角獣のツノとして出回った歴史。

デカすぎなわけですが(笑)。

が、信じてしまうな、私なら。

ちょっとわかんないんだけど、ルドルフ2世は、ファナの孫つーこと?

ファナ、懐かしい。スペインの狂女王ファナ!

『777の書』なぞ入手し、ほくほくしました。

バレンタインなので、チョコレート交換会も。

チョコレート

いちいち、アミダくじを作り、交換しました(笑)

 

解散は、夜10時近く。楽しい一日でした!

ビュールレ・コレクション

至上の印象派展、ビュールレ・コレクション、圧巻です。ステキ過ぎて、泣けてきます。参りました。

撮影OKなのが、まさかのモネ大作睡蓮。

 

ビュールレ・コレクション

粋な計らい。

一枚もらえるなら、ドラクロワの《アポロンの凱旋》、セザンヌの《庭師ヴァリエ》も、すごく好き。

満たされました!

幸せ、簡単になれますね!

乃木坂の駅からのアプローチも可愛いの!

幸先のよい一日の始まり💕

『パリ♥グラフィック展』『MOOMIN パペット・ アニメーション展』

あまりの詰まり具合に、土曜から意識が飛びかけています。日曜以降バタバタするから、前倒しでいろいろやりたいのに、土曜は母が来て、半日潰れました。

土曜の夜に、前からやっていた企画書をまとめ、翌日は、早稲田、浅草。月曜は、昼までに原稿を書き、昼から人に会いまくり、易の教室にも行き、倒れるように寝ました。

人に会えば、その分、やることも増えますよね。朝9時から11時までメール、メール、メール!12通も出していました!  出かけに、予定より早く品物が届き、バタバタしていたら、打ち合わせに遅刻しました。

打ち合わせ帰りに、『MOOMIN パペット・ アニメーション展』と『パリ♥グラフィック展』をのぞかました。招待券をいただいたのです。

ムーミンは、ウィンドーショッピング程度。

パリ・グラフィックも、「あー、ここの館長さん、こういうの、お好きよね」で、なんてことなく、流しました。最後の部屋で、やっと「お!」がありましたが、図録に載ってませんでした。ジョルジュ・ド・フールの『神秘的で官能的なブルージュ』のシリーズ、あと、最後のケースの中の絵葉書みたいなやつ! 三枚あるうち、一枚なかった気がするし、ケースの中のは、まったく扱われてなかったように見えました。チケットいただいたから、図録買っても良かったんだけど、「あれ? ないじゃん」でした。まあ、いろんな制約があるのかもしれませんね。

三菱一号館は、混まなきゃいい空間ですが、人がいっぱいだと、バカじゃないの?という気分が募ってしまい、非常に微妙ですね。角にある絵が見たいのに、次の絵の順番待ちで、ベストポジションが潰れていて、そこにいる人は、作品に背中を向けています。狭すぎなんですよ!

個人の邸宅で、ゲストとして見せていただく〜みたいなコンセプト。なのに、実際は、人いっぱいだから。

でも、死都ブリュージュ、読み返したくなりました。忘れていたので、よかったです。

怖い絵展

怖い絵展

混雑必至な『怖い絵展』、頑張って見てきました。

狙って、土曜日の夜間公開に行きましたが、読みが甘すぎました。しまった、これ、若い世代のカルチャーみたい!

デートスポットかよ! で、己の読みの甘さを悔やみましたよ。

美術館とカップル、無駄な混雑しか生みませんから、軽く絶望しました。だって、考えてもご覧なさい。美術鑑賞は、マイペースで完結しますが、デートでバラバラに見ます? 見ないでしょ? かくして、無駄な待ち時間だらけになり、手をつないだり、身体寄せ合ったりで、動かない山があちこちに生まれるのです。むーん。

とりあえず、30分待ちだったので、椿屋さんで、素直に30分待ちました。1100円もした男前パンダラテは、こちらです。

パンダラテ

時間調整が功を奏し、10分待ち表示、正味5分待ちで入れました。入れましたが、まあ、混んでいました。前半は後で空いたときを狙って見ることにして、後半から攻めてみました。

まあ、でもね〜、混雑を耐えるほどではないわけ。

目玉の《レディ・ジェーン・グレイの処刑》は、確かにキレイです。キレイですが、これだけ持ち上げられちゃうと、感動の押し売りに近く、んーと、になります。自分で出会ったら、違う感想を持つかもしれませんが。

他も、このモチーフなら、もっとグッとくるやつ、見たことあるよなあ〜が大半で。たぶん、アート好きで、マメに美術展に足を運ぶ方は、同じように感じるはずです。

見たことなくて、「いいなあ」は、チャールズ・シムズ《ワインをたらふく飲む僕と君にこれがなんだというのだ》でした。いいなあ!

セイレーン

ま、かくして、話題の企画展に乗ってみました、混んでいました的な印象しか残らなかったわけですが、それでも、セイレーンもあったし、キルケにも会えたし、楽しかったですよ。ミュージアムショップ企画にも、乗ってみました。

美術好きな人は、脳内で手前勝手に、補完するとして。

問題は、メインターゲットの「話題だから来ました」層なんだけど。混雑で、嫌にならないかな? 期待した怖さに会えたかな?

ちょっと心配しちゃいますよ。

Twitterでもつぶやいたけど、私は、久世光彦さんの『怖い絵』が本当にぞくぞくして。美術館に行く習慣の前に出会ったせいかもだけど。

無意識に探している気がします。暗闇とほの灯り、死の島、死の都の怖さを。

心穏やかな金曜日

昨日、美術展5つハシゴという、大変贅沢な、大変アホな、どうかしている
企画を実行に移したおかげで、きょうは、スッキリしております。

昨日も書いたのですけれど、まず、運慶の菩薩像にやられました。
「あなたね、慈悲ですよ。そして、寛容ね。生きるということは、悲しいことですよ」

博物館展示で、魂を抜かれているはずなのに、びんびんと伝わるものがあります。
また、運慶のお父さまの作品も味わい深くてよいですねー。

相変わらず、仏教アンテナ、寺アンテナはないのですが、でも、今回は「去ね」言われなくて
よかったなあと思いました。前に、仁王像に「去ね!」言われた気がしたので。
あれ、薬師寺展だったかな?
ああ、興福寺属性なのかな? あるいは、私?(結構な対立があると、現地で教わりました)

あ、ボストンが飛びました。
んー、ボストンはねー、入場の段階で行列が出来ていて、鑑賞のコンディションがよくないんですよ。
でも、会期終了間際だから、これは、のんびりしていた私の責任です。

展示も、少々、凡庸でした。
全部、どこかで見たことがあるような気がしてしまって。
南宋の龍の絵だけ、真剣に見ました。

で、楽しみにしていたマジカルアジアは、常設展示に色をつけたようなものでした。
基本、遺跡からの発掘モノなので、非常に疲れるんですよ。
で、ビンビンくるのが、墓絡みのものばかり。
友人に、旅に出ると墓に呼ばれる子がいて、報告を聞くたびにからかっているのですけれど、
私も、あまり友人のコトを笑えないみたいです。
「ん?」って思うと、墓なわけ。
剣を見ると、戦いの終わりを連想します。疲れ切って帰ってきた戦士たちのイメージ。

本当は、ボストンとマジカルアジアだけのつもりでしたが、
お口直しに、突っ込んだのがフランス人間国宝展でした。

これは、大当たり!

まず、会場に流れる音楽、照明が尋常ではありません。建物全体に響く水琴窟のようなBGM。
これがもう、墓石、棺、墓門、ミイラに呼ばれて、グッタリの体に沁みるのです。
墓ばっかだから、左の肩が重くてイヤで、ブンブン腕を振りながら歩いていたのですが、
あまりの清らかさ、美しさに、いつのまにか邪は抜けたようです。

焼き物、アジアがベースなのでしょうけれど、フランスの洗練ですよ。
で、建物の美しさ!
表慶館、初めてじゃないはずだけど……で、記憶を探ったら、
踊るサティロスでした。

調べたらねー、2005年ですって。12年前!!!
マジか!!!

で、踊るサティロスで、辻口博啓さんの一粒1000円のショコラがコラボしていて、
清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったのを思い出します。
うーん、私の脳みそ、もうちょっといいこと覚えていればいいのにね!
でも、まあ、素敵な企画でした。

入ったことがあるのに、建物の記憶がないのは当然で、下のスペースで展示していて、
人がいっぱいで、空間的な良さなんて、さっぱりわからなかったのです。

が、今回は、本当に素敵ですから!!
光と影、音、美しいカーブを描く階段、階段の中段から振り返ってみてくださいね。
そこに、炎のような赤と、黒の中に浮かぶ青がきらめきます。
上に上がると、部屋一面の白。
どの壁紙にしようかしら?
オブジェと家具はすごいのでしょうが、よくわからないので、スルーです(見る目がなくてすまん)。

心が弾むのは、扇と傘のコーナーで。
でも、これ、ちょっと悔しい気がするんですよね。
結構、折り紙のバリエーションでしょう?
その後の折布も含めて。
日本の職人さん、アーティストさんたち、技術はあるはずでしょう?
でも、奇抜なもの、独創的なものを持つ文化がないのよね。我が国には!

めっちゃ、もったいない!

エンボスの美しさ、羽根細工、そして、波や風を連想させるガラスで終わります。
最後のガラスは、美しいけれど、まあ、ボストン展の仲間でありきたりっちゃありきたり。
でも、全体のイメージで、非常によくまとまっていて、これは、企画者の勝利です。

心が洗われました。
菩薩の慈悲、包容から、フランスの威信とプライド、美意識に洗練。
ちょいと高次の自分に引き上げられたというか。

で、樋上公実子さんからご案内をいただいたので、ギャラリーへ。
初めてのギャラリーで、「小伝馬町ってどこ?」の世界でしたが、
非常に力のある場所だと伝わってきました。
少女たちがいっぱい。
なんとなくですが、もうちょっと方向性が絞られているともっとよかったかなー?
清らかさと棘、和と洋が混在でした。
樋上さんの作品の中では、青い海のドレスの波が心に残りました。

全体だと、和風の着物の子の後ろに鳥居がある絵が妙にひっかかりましたが、
それは、「恵比寿神社が近いんだ。べったら祭なんだ」があったせいかもしれません。
メインの4階よりも3階のほうが、空間的には落ち着く気がしました。
おそらく、作品の方向性が揃っているせいだと思います。

壁によって、絵のタイプが変わればいいのかなあ?
でも、それも、つまらないかもだから、きっとプロが並べた現在の形がベストなのでしょう。
「こでんまちょう」なんですね。昨日、初めて知りました。
帰りは、新日本橋に歩くつもりが、三越に向かっていて、焦りました。
どうも疲れが限界だったっぽいです。

そうそう、面白かったのは、微妙に日本橋界隈で迷子になっている時に
ご注文いただいた仕事、きょう、もう公開されるんですって!
半日で納品した私も私ですが、即日公開のクライアントもクライアント。
ちょっとスピード感があって面白いですね。
それは、こちらです。

ペットトゥモロー「あなたが猫になるなら、どんな毛並みがいい?」心理テスト

お楽しみいただけると幸いですニャー。