空っぽのカバン

もどかしい夢をみました。

置き引き覚悟で、トランクとミニトランクを公園の片隅に置き、どうやら回収を忘れたらしく、あとから慌てて探しに行く夢でした。

ここでもない、あちらでもない、どこにもなく、やっと斜めになった芝生の上で、自分のカバンを見つけたのです。無事だったか! いや、中身はキレイさっぱりカラでした。

脱力しながら、バスが来たので、カラのカバンと一緒に乗りました。トランクの中に何が入っていたんだっけ?

考えているうちに、目が覚めました。

……なんとまあ、わかりやすい!

つくづく、自分は単純だと思います。

カラのカバンは、喪失のサイン。

ただし、中身は消えても器は残るわけです。トランクだから、旅に出るんでしょう。バスにも乗ってますから、運命は動き出していて。ただ、しばらくは他人ベースで動くのです。運ばれていく感じ。

手放しなさい。身軽になりなさい。変化を恐れずに。

夢との対話は、なかなか面白いです。

湧き出す水の夢

夢の中で、水脈を探しておりました。
見事見つかって、水があふれだし、大変幸せな時間を過ごしました。
面白かったのは、夢の中で、夢占いをしていたことです。
「これは、吉兆」
そう、まさに!!!

幸せな思いのまま、目覚めて。
共に水脈を見つけて喜んだ方が、もう故人だと気付きました。

でも、思いだせたのです。
非常にキレイな方なのに、なぜか、デヘッと笑うのです。
そうだ、そうだ、そうでした。
彼女は、デヘッと笑う人だったのです。
覚えているつもりでも、忘れてしまうものなのですね。

忘れないで。
何を?

たぶん、故人の存在が、私にとってシンボルとなる時代でしょう。
遠く過ぎた時間。
その渦中にいるときは、それがもう二度と戻らない時間とは
気づかなくて。

水脈を探し、水が溢れ出す。
世界は、イエスといい、ゴーといい……。

さて、きょう一日を始めましょうか。

 

イノシシ親子の夢

気になる夢を見ました。あ、これは、夢落ち日記です。

私は、ドラマ仕立ての夢をよく見るのですが、きょうも、その仲間です。

巨大なセミナー会場みたいなところにいまして、そこで、いろいろあり、いつのまにか「片手で持てる引き伸ばされた菱形っぽい石」を手にしていました。

なんだろうな、これ?
棍棒じゃないし、なにかの道具かなあ?
なぜ、自分が持っているのかは、わかりません。

不思議に思いながら、歩いていると、材質が違うイノシシの石像がありまして、なんの気なしに、手前のスペースに置きました。

イノシシと菱形がピカッと光り、形が決まりました。
「あ、これ、仔イノシシか!」と理解したところで、目が覚めました。

これ、気になるでしょ?
ただ、イノシシで夢占いの検索をかけると、「怪我や病気」を表すとなるんです。
いやあ、あのイノシシ親子が、私に悪さをするわけありません。
離れ離れになっていたのに、再会したんですよ〜?

イノシシから連想するのは、猪突猛進ですよね。
感覚としては、そういう運に乗りましたよ〜って、予告な気がします。

話は変わり、「仔」で思い出しました。
少し前、学生さんたちの自称に使われましたよね。この文字。
本来は、動物に使う文字ですから、運がいい、悪いなら、自虐になり、あまりよろしくありませんよね。
親世代に叱られた人も、いらっしゃるかもしれません。

しかし、それは、厄除けなんですよね。
仔文化に限らず、若い世代発の流行やスタイルは、大半が珍妙です。夢中になっていた本人たちも、成人してから「あれ、なんであんなに夢中だったんだろうね」と語りあうことになりますよね。

イノシシの親子について考えていたら、ひらめきました。
奇妙な若者文化は、厄除けであり、魔除けなんですね。
集団の意識が、わざとイカれたチョイスをし、他の世代と同じフィールドに立たないように、あえて下げる、汚すのでしょう。
そうすれば、妬まれないから。
憎まれないから。
足を引っ張られないから。
同じフィールドに存在したら、40、50の親世代、20、30の未来の上司世代より、13〜18あたりの大人予備軍のほうが、しなやかで美しいわけで。
江戸時代あたりなら、出産していてもおかしくなくて。
それを、文化の変化で、成人ポイントを引き上げ、どんどん予備時代が引き伸ばされているわけですよね。

大人に嫉妬させないための自分下げ文化なんですよね。
最近は、チョイスするアイテムも、かなり幼児化しています。 ふわもことか、明らかに赤ちゃん文化ではないですか。
あれも、世代的なメッセージ、私たちはまだ、かわいい子供、本気で相手にするほうがバカ、かわいがってね……ですよね。

親世代からみたら、「そんな動物の子供じゃないんだから、あなたは、人間の子よ」とか、「また、だらしない格好をして」など、自分のようになりなさいと叱るわけですが。万一、親みたいになったら、簡単に追い抜けちゃうわけですよ。年齢差だけじゃ、勝てないから。
そういうのが、無意識にわかっているんでしょうね。

ネガティブ落としで、身を守る方法も、この魔除け発想に近いですよね。
私って、ダメなやつ。
どうせ無理だから。
そういう設定にしておくと、楽なわけ。やらなくていいくから、うまくいかなくても仕方ないから。

しかし、ネガティブは、自分を傷つけますよ〜。「仔」表記が、自己評価を下げるのと同じで。

どう生きるかは、自分で選んでいるわけです。
私は、イノシシの夢をマニュアルで、「警告夢」だとは解釈しません。「急激な変化、しばらくは、止まれないよ」と読み解きます。
定義します。

イノシシの夢で、「怪我か病気か、イヤだな」とくよくよするのも人生、「お、いきなり来るんだね?」で、心の準備をするのも人生です。

どちらがいいかは、あなたのお好み次第です。

あ、今検索かけてみたら、イノシシには、「財産」というニュアンスもあるようです。きゃ〜、イノシシ親子の恩返しで、リッチになっちゃったら、どうしましょう!

おめでたい性格だと、生きるのが楽ですな。