萩尾望都『一度きりの大泉の話』

人に勧められて読みました。

思い出しちゃうじゃないか!
人から現金5万円を送り付けられて、「おつきあいは遠慮したい」と言われたことを。

もう数年前の話ですが、当時のダメージは相当で。

ただ、萩尾先生は優しい。
私の中で、すでに粗大ごみですが、萩尾先生はそうは書かれない。

まあ、状況も、才能も、事情も違いますが。

「竹宮先生のも読んで」と言われ、素直に『扉はひらくいくたびも』と『少年の名はジルベール』も買いました。

なるほど、これは、わかる気がする。

当時のことは、当事者にしかわからない。
それぞれ、立場も考え方も性格も違う。

必然だったのかもしれません。

私はモノ知らずなので、何も考えずに、というか、気づかずに
萩尾先生にワインを勧めたことがあります(笑)。
先生も何の疑問も持たれずに「あら、じゃあ、行きましょう」みたいな。

編集さん、あたふた。ちょっと面白い。いや、すみません。

竹宮先生の本が小学館から出ていることに、
「ああ、これはキツいな」って思いました。
仕方がない。でも、厳しい。私も、ある連載は、5万円事件に絡んでしまい、
「厳しいなあ」と思っております。業界一緒、同業者は逃げ場がないね。
いや、全然、ケースも、レベルも、事情も才能も違うけどさ。

排斥は、自由。でも、やられたほうは、キツいですよ。
強制排除しないと自分が壊れちゃうからかもだけど。いろいろ考えちゃいますね。あ、私のはもう粗大ごみだから、大丈夫。
そのうち、ゴーゴー燃やす。焼却炉で。

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2021年5月5日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃