三井記念美術館「茶の湯の美学」

毎年恒例の三井のお雛様、同じマンションのマダムに誘われたのですが、あいにく年末の忙しさで予定が立たずにお断りをして。

でも、立地としては、非常に近いのです。
ちょうど、お茶の世界ということもあって、初日に行きました。
ついでに、年パスも作りました。

仕事をひとつお届けしてから出かけて、昼下がりだったのですが、
公開初日ということもあり、お好きな方がいらして、一作品に一人張り付くみたいな感じでした。
わかりやすいのは、やはり、利休。黒の美学は、昭和生まれの私にはよく響きます。
最初、集中して見過ぎて、すっかり疲れてしまい(美術展あるある)、後半の古田織部と小堀遠州は、ゆるい牛歩に負けてまた今度にすることにして、ざっくり流しました。

でも、いくつかの器は、初めてじゃないなー。
「俊寛」は記憶に残っています。わからないなりに、前はよく行っていた美術館なので、「お久しぶり」な気がします。

千利休にまったく興味がなかったことが今回、よくわかったのは、
最期がかなり壮絶だと初めて気づいたこと。
切腹の上、首を晒された???
武家社会、怖っ。
そんな状況の中、よくお道具が残されたものだと思いました。

また、お手紙の数々が、ちょっと面白いですね。
覚書みたいな内容で、でも、そこに思いがあるのだろうなあ。
「易」ってなんだろう?って思って(ええ、この程度ですよ)、
へえ、千利休は晩年の名で、宋易が通り名だったのかと。
で、「易」サインで終わると。いろいろ知らないことだらけです。

年パスも作ったし、三菱一号館のバーン=ジョーンズ展並みに通い倒そうと思っています。あれも、相当通いました。

千利休でさえ、この無関心ぶりですから、織部、遠州なんて、さらにわからないわけ。とりあえず、「へうげもの」の漫画を5巻まで読みました。全25巻なの、きっと最後まで読んじゃうな。

しかしですよ。「姥口」とかね、さりげなく、悪口で面白かったです。
非常に人間臭い。だからこそ、ずっと受け継がれているのでしょうね。今度、イヤフォンガイドも借りてみましょうっと。

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2024年4月19日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃