父への手紙

お通夜が終わって、葬儀場にあった用紙を、中一になる甥っこがくれました。
「これ、あげる」
故人へのメッセージカードでした。

そのまま、バッグにしまって忘れていたのですが、翌日、読経を聞きながら、思い出しました。
今、書かなくちゃ!

ちょっと話が変わるのですが、もう一人の小さい甥の口癖がかわいいんです。
「もう怒らないで」
そんな風に言われると、それ以上、叱れなくなりますよね。

チビ甥っこの口癖を借りて、父に最後の手紙を書きました。
「もう怒らないで、どうぞ、心安らかに」

本当に怒りっぽい人だったので。
すぐに読めるように、お棺の中、手元の近くに差し入れました。

戒名の説明をいただいたとき、お寺さんに「戒名に、短気の『短』や『怒』を入れていただいてもいいくらい」とお話ししたら、笑われてしまいました。
「なんとなく、お人柄がわかりました」とおっしゃっていましたが、本当に伝わったでしょうか???
まだ、住職さんになったばかりのお若いお寺さんでしたが、心に沁みるお話で、遺族一同感謝しております。ありがとうございました。

おかげさまで、葬儀一式、無事に終わりました。
まだ、いろいろございますが、少しずつ、日常に戻していこうと思っております。
様々なご配慮、そして、見守ってくださった優しさに支えられて、ちゃんと立っております。ありがとうございました。

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