朝。

おはようございます。入院8日目の朝です。

一週間かけて無事にステントが入ったので、現在退院許可待ちです。

不思議と焦りはなく、ま、ダメならダメでいっか、みたいな開き直りに似た落ち着きがあります。現実社会で戦う力がまだ、ちゃんと戻らない気がするというのが本音かもしれません。

去年は、だいぶ無理をしました。

ボリュームのある子供向け書籍を仕上げ、毎日誕生日占いを書き、毎月お誕生会を開催して。雑誌やweb、たまにテレビの仕事をしていました。

ちゃんと寝ていたつもりですが、父の死や身内の問題にも巻き込まれ、やはり余裕がなかったのでしょうね。左の腎臓が機能しなくなるまで、無理しちゃったんだとぼんやり反省いたします。

入院、寝れていいなと言われますが、いやいや、まったくの睡眠不足です。前半は痛みで、後半は尿意で寝ていられません。ステント、めちゃ頻尿になります。2時間持たないです。まともに寝てませんよ。

満身創痍で疲れました。しかし、これ、耐えていた身体の反乱ですよね。この際、言わせていただきますが!的な。

主治医は、「ふくらはぎ? 遠いね」と診断しましたが、ネットでたぐると、腎臓の疾患で両ふくらはぎがつるは、出てきます。よっぽど悪かったんですね。

松村先生的考察でいけば、脛はカイロン。カイロン的要素の警告、救済だったんですね。カイロンポイントの勝浦に行かなきゃかしら?

ま、しばらくは、無理をせず、ゆっくりやるつもりでいます。幸い、ふくらはぎは問題なくなりました。ちゃんと自分の足で歩けます。ありがたいです。

 

回想中。

おはようございます。入院七日目の朝です。

やっと人間らしさが戻ってきました。

非常に単純なことですが、排泄を自力でできるかどうかは、生命力に関わる問題だと身を持って理解しました。

尿管カテーテルとバルーンが外れ、トイレへの付き添いを看護師さんにお願いしなくて済むようになり、絶対安静が解かれた今、「あれ?」と拍子抜けしています。

悪夢と体の反発はありましたが、それでも体内に設置される尿管ステントで、かなり楽になりました。ただ、これも石化して体内に張り付いてしまう恐れがあるため、適宜取り替えるなど、医師の監視が必要なのですが。

ここまでで一週間ですが、これは、通常なら外来対応で処置出来るものです。身体が張りまくっていたから、通常のステントが入らなくて、細い造影用の管で代用していたわけです。本来の用途と違うわけですから、気楽に詰まり、その都度、腎臓は悲鳴を上げ、阿鼻叫喚の夜になるという仕様でした。やはり、正しい用途のステントは、多少の不純物やフォアグラ(血のかたまり、治療中覚えました)では、びくともしないのです。

で、ここから、石の治療なわけです。ここまでの阿鼻叫喚は、長い助走に過ぎません。

昨日、運について考えました。

「運がよければ、尿管内視鏡で、体内をチェックせずに済むし、最悪、背中からの尿路確保や石摘出をしなくて済むよな」と。そして、次の瞬間、それは、運じゃないと考え直したのです。もし、ステントが入らないとしたら、理由があり、それは治療を必要とするし、治療が可能な国に生まれたことに感謝しなければなりません。

世の中には、「ダメだ、やはり入らない」でさらに治療を必要とし、背中を切った方もいらっしゃるわけです。透析が必要な方もいらっしゃいます。先天的な事情を抱える方もいらっしゃるでしょう。

他人事ではないし、ましてや運の範疇ではありません。病気から学ぶこと。身体が文字通り体を張り、教えてくれることが大切なんですね。

今回、結石では、私は止まれませんでした。ふくらはぎの慢性的な張りがあり、歩行困難になり、ついでにやった血液検査で「クレアチニンが異常値」とわかり、入院となったのです。やっと止まることが出来ました。あのまま、結石を放置していたら、腎盂炎を起こし、腎不全を併発していました。左の腎臓は、機能低下してますから、透析ライフになったかもしれません。生存率は、50%だそうです。かなり怖いし、瀬戸際でしたね。

そう考えると、なんて優秀な身体なのでしょう。あの手この手で、急ブレーキをかけているわけです。止まれ、止まれ。行っちゃダメ。

今回、二人の方が「今の状態は、いつか終わる」という言葉をくださいました。これには、泣きました。毎日、痛みで泣いてましたが、響きました。

結石治療はこれからですが、前段階で、貴重な体験となりました。また、やる?と言われたら、ブルブル頭を振りますが。

尿管ステントは、「僕、ここにいるよ!」と大変自己主張いたします。

が、尿管カテーテルやバルーンに比べたら、へでもないです。よく出来てますね。

人様のブログや体験記を読み漁り、「尿管ステントが入っているときは、自転車はダメ」を胸に刻みました。

ダブルJと言われるステントが腎臓と膀胱にひょいっと引っかかっている状態なのです。結石を砕き、体内から排泄し、ステントを取ったら、やっと完治です。

いや、先が長い! でも、やるしかありません。では、ご同病の方、頑張りましょう。健康なみなさまも、ご自愛くださいませ。楽しいひな祭りを!

 

最悪は、まぬがれました

おかげさまで、最悪はまぬがれました。

狭くて入らなかった尿管ステントがすんなり入り、やっと治療の先行きが見えてきました。

夜毎悩まされていた痛みも消え、近日中に一時退院ができそうです。

ご心配かけてすみません。まずは、おかげさまで、一段階です。

ドクターギルの笛

入院六日目、一時間おきにナースコールをする迷惑な患者です。

ちりあくたのサイズの不純物が詰まるため、いちいち悶絶しています。それが、一時間おきです。睡眠すら、許されません。

毎回、脳内BGMがかかりまして、なんだろう?と考えていたら、わかりました。

キカイダーのドクターギルの笛です。

なんというマニアックな!子供のころ好きでしたが、設定の細かいことは覚えていません。しかし、刷り込みなのでしょうか? 聞こえてきます。ドクターギルの笛=苦しみなんでしょうか?

あまりに痛くて、捕虜になった気分や拷問、魔女狩りを連想します。私も持たないし、看護師さんたちにも、負担がかかります。たまに呼び出されるドクターたちは、揃ってのんきで「へえ、痛いの?」みたいなノリで、その温度差にびっくりします。

痛いよ!

脳内キカイダーだよ!

そう言っても、通じないだろうなあ。

腎臓は元気になったかもですが、本体は痛んでいます。ボロボロです。「痛み止め使っていいから」みたいな気楽な態度のドクターに、「いや、原因を取り除いてくださいよ」と目で訴える日々です。看護師さんは親身になってくださいますが、ドクターの理解が遠く、気が狂いそうです。あ、だから、ドクターギルの笛なのかな?

廃人化ススム

疝痛と鈍痛のW攻撃で、二時間おきに起きている入院五日目です。

意識は朦朧としていて、断続的な痛みの記憶しかありません。廃人化、決定デス。

疝痛は、細いステントが詰まるせい。

鈍痛は、単純にステントが腎臓に当たるせい? 石のせい?CTとレントゲンを撮ったけれど、細かい説明はありません。

看護師さんたちも、なぜ痛いのか、なぜこの状態で放っておくのか、疑問を抱きつつも、医師の指示待ちをするしかないみたいです。

不定期に、しかし、確実に来る痛みに、受難気分が高まります。罰ゲーム? 拷問? 魔女狩り? そんな連想が広がる痛みです。

疝痛なんだか、鈍痛なんだかも、だんだんわからなくなり、右脇腹全体が筋肉痛みたいになっています。いやはや、つらい。参った、参ったです。

ただ、看護師さんの直訴で、トイレの度に車椅子に乗るのはなくなりました。でも、いちいち呼んで付き添うってもらわないといけないんですよ。バカみたい。

きょうも様子見デーなので、一日痛みとの戦いです。つらいなあ。なぜ、病院にいるのにこんなに痛いのか、理由が本当にわかりません。

弟夫婦が甥っ子を連れて、お見舞いに来てくれましたが、予想外にぐったりしているのを見て、びっくりさせちゃったようです。仮病じゃないのよ(笑)。

甥っ子くんのお見舞いカードを励みに、がんばります。とりあえず、入院五日目は、体調悪化、体力限界です。痛みで、わけわかんない感じ。痛み止めの筋肉注射も、また、痛いわけ。もうやだあ!

痛み止めジャンキー?

昨日から、痛み止めをお願いせずにはいられません。

理由がよくわからない鈍痛に悩まされ、薬が切れると、ナースコールをしています。さすがに、これはいかんと我慢しても、痛いことしか考えられない始末です。

痛い、痛い、ああ、こんなに痛いなんてなぜかしら? まるで恋しているみたい! 痛みのことしか考えられないんて! 好きじゃないけど、あなたのことで頭がいっぱいよ。

看護師の友人が心配して電話をくれました。

「イメトレが大事ですよ」

うまくいくイメトレ。信じる力。広がれ、尿管! なんだかもうね(笑)。

また、レントゲンを撮ったら、腎臓に二つ、石があるそうです。腎臓にある間は痛まないはずなんですが、なんで痛いんじゃろ? 理由がよくわかんないです。

正規のステントが使えないにわか作りの掘ったて小屋システムでも、ちゃんと効果はありまして、腎機能は回復したようです。おかげさまで予測される最悪からは逃れました。ただ、ここから、通常の治療に乗れるか、乗れないかになります。稀人は返上、凡人に! イメトレ、大事! 広がれ……、もういいか(笑)。

痛みが消えたときは、ニコニコしていまして、たまに病室が占いの館になります。LINEのやりとりで、「そんなところで店開きしなくても!」と同業者さんに笑われました。だって、点滴の位置、やり直してもらったんだもん! 技術交換? いや、ただのなりゆきです。

占ったナースさんは2人なんですが、生まれた時間がわかるため、そんなに外さなかったみたい。よしよし。やはり出生時間は大事です。

痛み止めが効いてくると、ふわふわします。意識だけで猛スピードでどこかに飛んだり、身体が落下する感覚があったり、ああ、こんなときに、惑星を感じるといいのでしょうか? こんなことなら、やり方ちゃんと頭に叩きこんでおくんでした。

ほろほろ崩れる意識の中で、ぼんやりと暮らす入院四日目、二月最終日ですね。みなさま、楽しい一日を!

 

 

痛みもいろいろ

「私、病院にいていいのかな?」と素朴な自己否定が始まる入院三日目、「いや、やっぱ病人だよ」な展開になりました。

痛みの質が変わってきまして。

昨日までは、ステントが詰まると疝痛が起こり、泣いたり、叫んだりでした。あ、これ、毎回、尿路結石と同じ症状になるので、仕方ないのです。ただ、あまりにも頻繁だから、本当に泣けてきますが。看護師さんが気をつけてくださっても、一日三回くらいは疝痛が起こります。

で、疝痛は理由はわかるからいいんですが、ゆうべから重い鈍痛に悩まされています。夜勤の看護師さんと一緒に、「この痛みの理由はわからないですね」と話しながら、鎮痛剤でなんとか夜を越しました。うるさいから眠らされたとも言う?(笑)

今、起こされましたが、まだ痛いです。なんだ、こりゃ? やーん。

「石ですかね?」とかわいい看護師さん。
「でも、石はステントが邪魔で動けないですよね?」満身創痍の私。
「その場でクルクル回っていたりして?」

あはは!
冗談まじりのただの雑談ですが、ちょっと笑ってしまいました。その落ち着きのない感じ、私そっくり!

「オレ、動くつもりあるんすけど! 出れないじゃないっすか! オレ、ここにいていいんすか? 悪いんすか?」みたいに、あんまり頭のよくない感じで石がジタバタしてたら、おかし過ぎます。

うちの石、悪い子じゃないんです。優しい子なんですよ。

病院にいると、一人遊びがうまくなりますね。ま、そのうち、この鈍痛の理由もわかるでしょう。では、入院三日目、頑張ります。みなさまも、よい一日を!

 

いきなり入院ですと。

こんばんは。ポンコツ章月です。

昨日、病院から再検査の呼び出しをくらい、CT、血液、尿検査の結果、「あなた、コレ、良クナイアルネ」と診断され、CD-ROMなど一式持たされ、さらに専門医に回されました。

「あなた、被曝スルカモシレナイアルガ、ヨロシイアル?」とまた、そこでも、CTにレントゲンなど一式、やりまして、晴れて管だらけの入院患者になりましたアルの巻ネ。

もはや文体さえ、なんだかわかりませんが、一生懸命まとめますと、結石により、左腎臓は縮小するほどダメージを追い、さらに、右腎臓は、この3週間で石が1センチしか動いていないという状況で、のんきに自然排出を待ってはいられないという話だそうです。

「非常に稀なケースで、左右同時に結石が出来た状況」で、さらに「稀にいる尿管が細くて、治療のステントが入らない状況」なんだそうですよ。意味わかんないですよ。んな、稀人になるなんて!

ステント、痛いの、なんの。破瓜か?というくらい痛いです。痛いのに、終わりません。トラウマになりそうですよ。

とりあえず、腎不全など重篤な病になる手前で回避できたらしいですが、治療方針が立たないらしく、落ち着きません。

私の身体さん、頼むからこんなシーンで個性を発揮せず、普通になってくださいな。頼むぜ。本当に!

とりあえず、左腎臓に負担をかけていたのかと、大反省中でございます。最悪、背中から石の摘出手術らしいっすよ。ナニソレ、ソレナニ?のハラハラドキドキ石を巡る冒険はまだまだ続くのでした。参ったにゃー。

ちなみに、大量の点滴と強制排出により、足のつりはかなり治りましたよ。ホラ、やっぱ、腎臓から来てたじゃん! 筋肉痛じゃないじゃん。

が、んな鬼の首を取っても、管はなくなりません。ぐっすん。